日本の都市伝説「口裂け女」をモチーフとしている海外クリエイターにより制作されたホラーゲーム「Kuchisake Onna」。そのゲームのあらすじを紹介。
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物語のあらすじ(ネタバレあり)
口裂け女の住む家で目が覚める主人公
ある家の中で目が覚める主人公。見覚えの無い部屋の中を探索し、脱出路を見つけようとする。
グラフィックはインディーズゲームの中ではクリアな方、しかし全体的に青味が強く、かなり暗く見えづらいのが難点。
メモと探索
所々に置かれたメモによると、この家の住人は永遠の命の研究をしていたらしい。そしてその研究の末、ある儀式を行う事で永遠の命を得た事を伺い知る事ができる。
そのメモに書かれた事を元に暗証番号を読み解き、鍵の掛かったドアを開け先のフロアへ進んで行く。
そして現れる口裂け女
閉められた部屋の鍵を探しつつ、先へ先へと進む主人公の前に、この家の主「口裂け女」が現れる。主人公を視界に入れると襲いかかる口裂け女から逃げつつ、この家の地下へと足を踏み入れていく。
ひときわ明るい部屋へ辿り着く
地下を抜けると、ある部屋に辿り着く。部屋の中央には燃えるドクロが…ここは口裂け女の部屋なのか?そして中央に置いてあるドクロは、永遠の命を得るための儀式の名残なのか?プレイヤーがそんな事を思った時、この部屋へ近づく口裂け女の気配を感じる。
部屋の中を見回り、隠れる場所を探すのだが…
エンディング
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
咄嗟に部屋のタンスに身を隠す主人公だったが、部屋に入って来た口裂け女にあっさりと発見されてしまう。
タンスに迫る口裂け女は、手に持つハサミを主人公へ振り下ろすのだった…
そして視界は暗転し、次の言葉が投げかけられる。
おめでとう。あなたも永遠の命を手に入れました。
わたしはあなたを何度も襲いましたね。
でもあなたは生きてここまで辿り付きました。
解釈
すなわちゲームオーバー(命を落としながら)を繰り返し辿り着いた事で、主人公も永遠の命を手に入れた、というメタ的要素を含んだオチ……最後に語りかけて来たのは口裂け女という事。
終わりに
日本の都市伝説「口裂け女」をモチーフとしているが、有名な問いかけ「ワタシキレイ…?」というセリフも無い。永遠の命を持っている設定も日本にはない独自の設定で、あくまで口裂け女の容姿だけをモチーフとしたホラーゲームであった。
物語もかなり短く、尺稼ぎ「部屋を開けるため、鍵がある部屋を開ける鍵」を探すなど、露骨な時間稼ぎも散見され少し残念な作品。
フリーゲームであればそこまで文句は出ないが、スチームで310円(2020.8月現在51%OFF)の価格は正直高いと思ってしまう。