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アニメ映画【青鬼 THE ANIMATION】レビュー・あらすじ・観賞後評価

 

【ネタバレ注意】レビュー・あらすじ・青鬼の正体解説

豪華声優達が送るフリーゲーム「青鬼」のCGアニメーション映画

ゲーム・実写映画とは違う、独自の設定が新たな刺激となっている

青鬼 THE ANIMATION [Blu-ray]

鑑賞後評価:★★★☆☆(3.0)

題名:青鬼 THE ANIMATION(ザ・アニメーション)

公開:2017年

時間:60分

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あらすじ:民族研究学部の5人は、かつての部員が作成した民話を集めた「懐紙集(同人誌)」に描かれてある「妖怪」と、人気フリーゲーム「青鬼」に共通する部分を発見する。部の文化祭展示物に発表する題材に、この「現在に蘇った民話」をテーマに選ぶ。部員達は、「懐紙集(同人誌)」を調べて行くにつれ、欠落した「失われたページ」の存在が浮かんで来る。

そのページには「青鬼」と似た妖怪「桔梗鬼」について纏められたページである事が分かる。「桔梗鬼」について取材した録音テープを入手した部員達は、放課後にその録音テープを聞くのだが……

⚠【ネタバレ】を含む内容になっているため、未視聴の方は注意して下さい。

予告編

www.youtube.com

見所の紹介

フル3DCGで制作された原作ゲーム「青鬼」を題材にしたアニメーション映画。原作ゲーム、実写化映画の青鬼とは全く違った独自の解釈により物語は構成されており、青鬼に馴染みの深い視聴者にも新鮮な気持ちで楽しむ事ができる。

一度物語を最後まで見た後に、もう一度見てみると「ある人物」による不可解な行動原理の伏線が張られている事に気づく。

有名な声優達が演じており、拙いCGのクオリティでも登場するキャラクターが魅力に溢れている。

登場人物(声優)

・真鍋 晃司(逢坂良太)

民俗学研究部員のメンバー。真面目な性格で、高城部長に恋心を抱いている。

・高城 淳子(喜多村英梨)

民俗学研究部の部長。クールな性格で理屈っぽい。青鬼に対しても、実際に見るまでは何かと理由と付けて否定している。

・村上 章一郎(水島大宙)

民俗学研究部員のメンバー。お調子者の性格。ロン毛で髪を後頭部で結んでいる。

・皆月 花梨(佐倉綾音)

民俗学研究部員のメンバー。立花の事が少し気になっている。劇中で屈指のかわいさを持つ。

・小中 翔(森嶋秀太)

民俗学研究部員のメンバー。少し臆病だが、意外に勇気がある。

・波多野 美冬(日笠陽子)

保健室の先生。立花との邪な関係が噂されているが…

・立花 文彦(野島健児)

学校の地下室で謎の研究を行っている男子生徒。かなりモテる様で、色々な女生徒と噂になっているが…

物語の結末(ネタバレ注意)

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

部員の5人は波多野先生と共にテープを聞くが、その独特の訛りにより、肝心の内容はわからずじまいになる。タイミングを見計らい皆月はトイレに向かうのだが、ちょうどその時に学校が停電してしまう。村上はライトを持って皆月を迎えに行くのだが…

皆月の悲鳴を聞いた皆月 村上を除く4人はトイレに向かうも、そこで2人の襲われた姿を目にしてしまう。4人は学校から出ようとするが、全ての出入り口や窓は閉まっており、学校に閉じ込められてしまう。

部員の様子を心配し助けに来た昔の民俗学研究部の一員で、現在の顧問でもある藤本先生から「桔梗鬼」の真相を聞いた部員達は、その元凶である「謎の植物」を燃やすため地下室で向かう。

向かう途中で、藤本先生、小中が犠牲となるも、無事に植物を燃やす事に成功する。しかし青鬼には効果が無く波多野先生を残して、2人はやられてしまう。

青鬼に襲われた際、偶然にも生きていた小中は屋上に辿り着く。そこに佇んでいた波多野先生から、自分の正体が「謎の植物」本体で、自分の住処に侵入してくる人間達から身を守るために学校に潜入していた事を告げ、青鬼に小中を食べさせるのだった……

ザ・アニメーションでの「青鬼」の正体とは?

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ゲーム版や実写映画版とは異なり、その正体は明確に言及されている。

「青鬼」とは、人が踏み入る事がない山奥に生息する「謎の植物(桔梗の花)」が人間を変異させ使役する存在。いわゆる「土着の妖怪の一種」である。民話では「桔梗鬼」とも呼ばれている。

劇中に登場する「青鬼」は、ある人物の「父親が変異」した姿となっている。

倒す事は不可能であると劇中では説明されるが、地下の植物を燃やす事で一時的に青鬼に対して効果を発揮した事から、「植物の本体」である「◯◯◯◯◯」を倒す事で、学校に潜む「青鬼」は退治できると思われる。

 

観賞後評価

ゲームを知っている人、実写の映画版を見てきた人は、その毎回同じ様な設定の「青鬼」に飽き飽きしていると思う。しかしこの「ザ・アニメーション」では、独自の解釈を含んだ物語のため、飽きが来ていた時に新たな刺激があり楽しめた。

3Dアニメーション技術自体は拙いクオリティの所が残念だった。そのため鑑賞後評価は★(3.0)。原作に愛着がある人は、その独自解釈に対して嫌悪感が生まれるかもしれない点は注意が必要。