前作のエンディング直後の物語。
数十機による戦闘機の襲撃に孤軍奮闘する「アリス」だったが…
題名:バイオハザードVリトリビューション
公開:2012年
時間:96分
あらすじ:アルバート・ウェスカーとの戦いに勝利し、アンブレラとの戦いもこれで終わりに思えた。そんな最中「アルカディア」に、かつての盟友「ジル・バレンタイン」に率いられた大部隊が襲撃してくる。孤軍奮闘、抵抗する「アリス」だったが多勢に無勢、「アルカディア」で捕らえられていた生存者達に多大な犠牲が出てしまい、戦闘機の爆発に巻き込まれ「アリス」は海中に落ち、意識を失ってしまう。目が覚めるとそこは、何処にでも有る様な平和な家庭だった。「アリス」は主婦として、耳が少し悪い娘と旦那、3人で暮らしていた。しかし突如ゾンビの襲来により、その世界の終わりを迎える事になる。何とか娘と逃げ出した「アリス」だったが、逃げ込んだ先にもゾンビの群れが押し寄せる。袋小路になった「アリス」は娘を逃がすため、単身ゾンビに向かって行くが……そこで視界は暗転、再び目覚めた「アリス」は「アンブレラ」の牢獄に捕われていた。そこで尋問を受けていたが、突如牢屋のセキュリティが解除される。抜け出した先で目にしたものは、東京の渋谷だった……
鑑賞後評価
物語:★★☆☆☆
ACT:★★★★☆
演出:★★★★☆
印象:★★★☆☆
総合:★★★★☆(3.2)
紹介
さらなるアクションの進化が留まる事を知らない。ゾンビ映画とは名ばかりのアクション大作になっている。劇中の6割強はアクションシーンで占めている。(当社比による)アリスのコスチュームも今までとは違い、SFチックな面が強くかっこいいデザインのため、「ミラ・ジョヴォビッチ」ファン必見。
今作は「アンブレラ社」の研究所が主な舞台となっているが、アンブレラ社の何でも有りな設定による、世界各国の都市を模した実験場を行き交う物語の構成は面白い。前作「バイオハザードIV」のオープニング「東京」での「ゾンビ襲撃」シーンの隠された設定が明らかになる。
副題リトリビューション(Retribution)の日本語訳は「報復」。
主なゲームのオマージュ
レオン・S・ケネディ
ゲーム版「バイオハザード2・4・6」の主人公。登場当時は新米警察官だったが、後に大統領直轄のエージェントになり、様々な事件を解決していく。映画では警察官設定の引き継ぎは無いが、後述するエイダ・ウォンとは知り合いのもよう。
バリー・バートン
ゲーム版「バイオハザード1・リベレーョン2」に登場。ジルやクリスと同僚。映画のとあるシーンで、バリーの代名詞といえる「ある物」が登場する。
エイダ・ウォン
ゲーム版「バイオハザード2・4・6」に登場。中華系のスレンダー美人。映画でもゲームで活躍した「ある物」を活用する。
ジル・バレンタイン
ゲーム版「バイオハザード1・3・5・リベレーション」で登場。映画でも「II・IV」で出演。今作では ゲーム版「バイオハザード5」のコスチュームで登場している。
見所
オープニングでアリスが海面に落ちた後から巻き戻す形で、アンブレラによる襲撃シーンが展開されていく演出は、他の映画では見ないものでスタイリッシュな所も見所の一つ。
過去作品に登場して来た、懐かしい面々が再登場してくるので、登場シーンは視聴者のテンションを上げる事だろう。それも単なる回想シーンの出演ではなく、しっかりと物語に組み込まれていて活躍するシーンが多い。
難点
アンブレラの科学力は高すぎるし、劇中のアンブレラ社の兵器開発の売買ルートの説明がなされるのだが、その「T-ウイルス」売買の仕方もめちゃくちゃすぎる。「ウイルス漏洩の映画」であって「映画のためのウイルス漏洩」感をもう少し隠してほしい所。
観賞後評価
アクションシーンも豊富でなおかつ、今まで映画で登場して来た懐かしい面々を再度見られて面白かった。物語の展開も複雑でなくスピーディに進むため、頭を空っぽにして視聴できる。個人的に「バイオハザードlll」の評価は低いので、徐々に盛り返そうとする努力が見て取れて好印象を持った。その結果も如実に現れている。そのため観賞後評価は★(3.2)。
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