2000年初頭、日本では空前のホラー映画ブームに沸き立っていた。
人々がホラーを求めだす、需要があれば供給も増えていく。そんな風に作られて行ったジャパニーズホラー、世界の極東に位置する日本国内で見られていた恐怖の波は海を越えた海外の映画会社の目に止まる。そうして作られた邦画ホラーのリメイク作品。
今回は日本で公開された邦画ホラーの海外リメイク版作品を5つご紹介。
- 邦画「リング」(1998)→ 洋画「The Ring(ザ・リング)」(2002)
- 邦画「着信アリ」(2004)→ 洋画「One Missed Call(ワン・ミス・コール)」(2008)
- 邦画「灰暗い水の底から」(2002)→ 洋画「The Dark Water(ダーク・ウォーター)」(2005)
- 邦画「呪怨」(2000)→ 洋画「THE JUON(ザ・ジュオン)」(2003)
- 邦画「回路」(2001)→ 洋画「Pulse(パルス)」(2006)
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邦画「リング」(1998)→ 洋画「The Ring(ザ・リング)」(2002)
ジャパニーズホラーの金字塔、及び火付け役となった名作「リング」。
ある都市伝説「呪いのビデオ」の存在、見てしまった者は7日後に世にも恐ろしい出来事を体験し命を落とす。松島菜々子演じる新聞記者「浅川玲子」が、ビデオを見てしまった息子を助けるべく物語の背景に潜む恐ろしい謎に迫っていく。
日本版は1998年公開、その3年後の2002年にタイトルはほぼそのまま「The Ring」としてハリウッドリメイクし帰ってきた。
日本版に登場した呪いの源「貞子」は、外国人に馴染む様「サマラ」に変更、ストーリーに大きな変更はなし。
邦画「着信アリ」(2004)→ 洋画「One Missed Call(ワン・ミス・コール)」(2008)
携帯電話からは断末魔の声が、それは未来の自分の声で。回避できない呪いの着信、柴崎コウ演じる大学生「中村由美」は友人や知人が次々と犠牲になっていく中、この謎を解明する事ができるのか…。
リングとは違い、着信アリの呪い特徴は引き継ぎつつ、海外版特有のアレンジが加えられた物語としてリメイキングされている。
みんな大好きワン・ミス・コールの目が口ビジュアル pic.twitter.com/b3JtdhIFwj
— ラブレス (@cl3zt) 2021年6月27日
海外では直接的なクリーチャーによる恐怖が受け入れやすいのか、日本版では登場しなかった気味の悪いクリーチャーが登場するのもリメイク作品の特徴。
#子供のころ怖かったモノ
— 倉光勇人(くらみゆうと) (@7cWPEQn7hNOA6Np) 2022年5月9日
映画『ワン・ミス・コール』のCM
子供の頃ゴールデンタイムのバライティを見てたらいきなりこのCMが流れて、あまりの怖さに目を背けた記憶が今でも残っている... pic.twitter.com/iZrQzJq0bY
CMについてはTwitterでも嘆かれている様にかなり気味が悪い。
邦画「灰暗い水の底から」(2002)→ 洋画「The Dark Water(ダーク・ウォーター)」(2005)
夫と子供の親権について争う中、妻である黒木瞳演じる淑美」は子供とある団地へと引っ越してきた。引っ越してきて早々、淑美と娘の郁子の周りでは不可解な出来事が起こり始め…。
日本版は2002年公開、2005年に日本の団地から海外のアパートへと舞台が変更され、物語に大きな変化はなくリメイクされた。
日本版での粘ついたじわりをする恐怖の再現ができなかったのか、日本ホラーリメイク作品の中でも評価はいまいち。
邦画「呪怨」(2000)→ 洋画「THE JUON(ザ・ジュオン)」(2003)
リングに登場する呪い「貞子」と双璧をなす呪いの象徴「伽耶子」が登場。強い怨念を残しこの世を去った女性「伽耶子」、彼女の怨念は呪いと化し人々へと伝染していった。怖い思いをした際に逃げる絶対安心領域「ふとんに潜る」の概念をぶち壊した恐るべき作品(劇場版)。
日本版は2000年公開、海外版は2003年に「THE JUON」として公開。
『THE JUON/呪怨』
— 光(こう)@地雷映画処理班 (@ziraisukisuki) 2021年11月24日
「呪怨」のハリウッドリメイク作。基本は日本のビデオ版と劇場版をミックスさせた集大成スタイルで、舞台も日本家屋さらには伽椰子さんや俊雄くんの配役も日本人な誠意が良い。恐怖演出も本家を再現しててリメイクとして忠実、そしてサラ・ミシェル・ゲラーが可愛いに尽きる。 pic.twitter.com/hsFkiCwATh
舞台は日本のまま、主人公含め登場人物はアメリカの俳優に変更、呪いの源である伽耶子と俊雄君は日本版の演者をそのまま起用という、リメイク作品でありながら日本版にも通じる映画としてリメイキングされている。
邦画「回路」(2001)→ 洋画「Pulse(パルス)」(2006)
インターネットを介して、奇妙なサイト「幽霊にあいたいですか?」にアクセスしてしまった人々の終末を描いた作品。日本版はカンヌ国際映画祭にて「国際映画批評家連盟賞」を受賞。
日本版は2001年公開、海外版は「Pulse」とし2006年公開。
7月13日は #オカルトの日 らしい!
— 牧野 ひかり (@m_k_n_h_k_r_) 2021年7月13日
なぜかずっと頭から離れない
ホラー映画は「パルス」
クリスティン・ベルが好きで見たけど、結構怖かった、、、。
何が怖いって、伏線回収されない顔とか浮かんでたりして、、。
見えてよかったものなのか最後まで考えて終わりました😂
みんなには見えるかな… pic.twitter.com/U00DEvCF9f
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