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和風ゾンビ映画【アイアムアヒーロー】レビュー・あらすじ・鑑賞評価

 

漫画原作のゾンビ映画「アイアムアヒーロー」そのあらすじ・魅力を解説

平和な日常は一瞬で崩壊する。街に溢れるゾンビ(ZQN)を前に、鈴木英雄はヒーローとなる?

アイアムアヒーロー [レンタル落ち]

鑑賞後評価:★★★☆☆(3.3)

題名:アイアムアヒーロー

公開:2016年

時間:127分

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あらすじ:漫画家のアシスタントをしている35歳の鈴木英雄は、平凡な日々を過ごしていた。漫画家として成功する夢を追いかけ、恋人とは上手くいかず家を追い出され、そんな凡人なら誰もが経験する日常を歩んでいた。そんないつもの日常の中で、英雄は恋人と電話していた。それは恋人「てっこ」から、英雄に辛く当たった事への懺悔の連絡。英雄は自分も悪かったと、お互いに謝る。

次の日、電話口での辛そうな体調のてっこを心配し、自宅へお見舞いに行くのだが、出迎えたのは「異形の姿に変貌した恋人のてっこ」だった。その姿を目にした時から、鈴木英雄の日常は終わりを告げたのだった…

予告動画

www.youtube.com

漫画が原作の実写化映画

アイアムアヒーロー(1) (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー(1) (ビッグコミックス)

  • 作者:花沢健吾
  • 発売日: 2012/10/19
  • メディア: Kindle版
 

ビックコミックススピリッツで連載されていたSFホラー漫画「アイアムアヒーロー」が原作の映画化作品。

主要登場人物(キャスト)

・鈴木英雄(大泉洋)

35歳男性の漫画家アシスタント。銃所持の免許を持っており、自宅にクレー射撃用のショットガンを保管している。恋人「てっこ」と同棲しているが、自身の不甲斐なさに愛想をつかされ、家を追い出される。

・早狩比呂美(有村架純)

女子高生。街の混乱期に鈴木英雄がタクシーに乗る寸前に合流。一緒に乗せてほしいと頼み込み、そこから一緒に行動している。

・薮(小田つぐみ)

元看護師。アウトレットモールで生活していた生存者の1人。年が近いこともあり、英雄と比呂美の面倒をよくみる。

・井浦(吉沢悠)

アウトレットモールの支配者。鈴木英雄のショットガンを狙っている。

・サンゴ(岡田義徳)

元ニート。井浦と同じく鈴木英雄のショットガンを狙う。

映画「アイアムアヒーロー」の魅力

日本の平和な日常が崩壊していく

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意味が不明なニュース内容、不穏な空気を感じながら通勤する会社員、変貌した人間にスマホを片手に撮影しながら近づく若者など、海外のゾンビ作品では味わえない日本特有の平和感覚が崩壊していく様は、数あるゾンビ映画を見てきた人に新鮮な気分を味あわせて来る。

少し変わった特性がある、人のゾンビ化への過程

ゾンビに噛まれると感染してしまう。これは他のゾンビ映画と共通している出来事である。

だが、本作には少し変わったオリジナルの設定が追加されている。感染者は自分の意識が無くなり、ゾンビに変貌するという一般的な設定では無く、感染した段階から徐々に幻覚を見つつ変貌していく。その幻覚も、その人の習慣や仕事の職種が表れるものになっている。

そして特性こそが、原作漫画アイアムアヒーローの物語の「鍵」になっている。

様々な武器が登場

日本では銃の所持が規制されている。そのため海外ゾンビ映画にあるような、銃火器がほぼ登場しない。そこで登場してくる対抗手段が、バット、ゴルフクラブなど近接武器が中心になっている。あまり素早く動かないゾンビに、襲われてゆく人々の演出に違和感がない。

 

もうちょっと詳しいあらすじ

崩壊する日常

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鈴木英雄は異変が発生した街からタクシーで脱出し、タクシーに乗る前に助けた「早狩比呂美」と2人で山中に身を隠す。その際にネットで見かけた「標高が高い場所ではウイルスは死滅する」の情報を頼りに富士山を目指す事に。

アウトレットモールの生存者達との合流

富士山へ向かう途中に物資の補給のために訪れたアウトレットモール。そこでは他の生存者が生活していた。英雄はそのまま生存者達と合流し、しばらく生活する事になるのだが、野心を持った生存者に、自身のショットガンを奪われてしまう。

特異個体の登場による安全地帯の崩壊

アウトレットモールの屋上、地上7mあるその場所は安全地帯に思われた。しかし、ある時に登場したゾンビの特殊個体の存在により、その安全地帯こそが、人から逃げ場を奪う袋小路の餌場となる。

果たして英雄達はその地獄から生還できるのか…

 

観賞後評価

究極の凡人とも言える鈴木英雄が、終盤で見せる「みんなを守る意思」はかっこよかった。数十体〜数百体のゾンビや特殊個体との対決は、アクション性こそ激しくは無いものの、鈴木英雄の「みんなを守る意思」が上手く演技されており感動してしまった。

だが、ゾンビ映画としてはもう一つ足りない。ゾンビに襲われて行く人々のパニック具合をもう少し詳しく表現、人間関係のドラマパートをカットし、物語のテンポを良くすれば、かなり良いゾンビ邦画になったと思うと残念。ゾンビ映画を見る人は、そのパニック具合を求めていると、個人的には思うのでサバイバルパニックの方にバランスを取ってほしかった。

ラストはゾンビ映画あるあるの定番的な終わり方をしている。観賞後評価は★(3.3)