【ネタバレ注意】
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズのあらすじを一挙に紹介。
1998年に始まった、昆虫型宇宙生物と人類の戦いを描いたSF映画。実写、アニメ、テレビシリーズ、ゲームと多くのメディアで展開された人気作品。しかし、意外に興行面では失敗も多いのだが…
ゲーム単体作品での出演は無いが、アニメーション映画「レッドプラネット」公開時にはゲーム「地球防衛軍5」とコラボも実現している。
⚠ネタバレを含む内容があります。未視聴の方は注意して下さい。
- スターシップ・トゥルーパーズの世界観
- 個別でシリーズ作品の紹介記事
- 英雄リコの誕生章『スターシップ・トゥルーパーズ』
- 人類の新たなる脅威が登場『スターシップ・トゥルーパーズ2』
- 英雄:リコと新キャラ:ローラのダブル主人公『スターシップ・トゥルーパーズ3』
- 終わりに各作品の簡単な感想
スターシップ・トゥルーパーズの世界観
政治システムと物語の閉経
民主主義が崩壊した世界。新政府により人類の他の惑星への植民が進む中で、昆虫型宇宙生物「バグズ」の支配領域に踏み込んでしまう。初めは紛争程度だったが、「バグズ」による地球の都市への直接攻撃により、人類は「バグズ」との本格的な戦いを始めてしまう。
地球連邦軍の存在
一般人は一部を除いて、兵役に就かないと市民権を得られない。市民権が無いと、様々な事に対してかなりの制限があるため、高校卒業後に兵役に就く事が多い。
志願制のため、強制では無いが、政府によるプロパガンダ等の影響で人気の高い職になっている。
サイキッカーの誕生
サイキッカー、いわゆる超能力者の存在も認知されており、戦略上重要なポジションになっている。
言葉を交わさない生物との意思疎通や、未来予知や危険察知など多岐に渡る能力がある。ただし、発現者はごく一部に留まっていて、作中1〜3を通しても数人程度しかいない。
個別でシリーズ作品の紹介記事
昆虫型生物との戦い 映画【スターシップ・トゥルーパーズ】あらすじ解説・感想評価
映画【スターシップ・トゥルーパーズ2】レビューと鑑賞した評価
映画【スターシップ・トゥルーパーズ3】レビューと鑑賞した評価
英雄リコの誕生章『スターシップ・トゥルーパーズ』
レビューサイト評価:★★★★☆(3.9)
公開:1998年 時間:129分
監督:ポール・バーホーヘン
出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、デニス・リチャーズ
あらすじ
民主主義が崩壊した世界。市民権を得るため多くの若者が兵役に就く。そんな中で、世界は新たなる惑星へ植民を開始していた。しかしある時、人類は「昆虫型宇宙生物:バグズ」の支配する領域に踏み込んでしまう。初めは紛争だったが、「バグズ」のある攻撃により、人類は「バグズ」との全面戦争に突入してしまう。
ネタバレありの物語の結末
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
「ジョニー・リコ」は戦友達と共に、任務をこなし兵士として成長していった。ある任務の最中にリコ部隊長が負傷し戦線を離脱してしまう。リコは過去の戦績から代わりに部隊長に昇進し部下を率いて行く。
一方「リコ」の恋人「ディジー」が乗る宇宙船が「バグズ」の攻撃で地上に墜落、敵の親玉「ブレイン・バグ」に捕まってしまう。
その頃、連邦軍は敵の親玉を捕らえる作戦が進行していた。リコもその作戦に参加し、部隊を率いて洞窟の中を進軍していく。途中でディジーが捕まっている事を知ったリコは、任務を無視し隊を他の者に任せ助けに行く。
敵の猛攻を凌ぎつつ、何とかディジーを救出し地上に戻ったリコ達。一方、他の部隊によって、バグズの中で高い知能を持つブレイン・バグの捕獲に成功し、人類は勝利への道を歩み始めた。
そんなリコの活躍に目を付けた政府は、その事を新兵募集のプロパガンダCMとして全地球で宣伝するのだった…
人類の新たなる脅威が登場『スターシップ・トゥルーパーズ2』
レビューサイト評価:★★★☆☆(2.3)
公開:2004年 時間:92分
監督:フィル・ティペット
出演:リチャード・バージ、コリーン・ポーチ、ローレンス・モノソン
あらすじ
人類の勝利は間近!そんな政府の放送とは裏腹に、前線で人類は劣勢に立たされていた。ある部隊は、「バグズ」の猛攻に退却を余儀なくされ、放棄された軍事施設に逃げ込む。無人のはずの施設だが、なぜかそこに1人の軍人が幽閉されていた。
一安心した矢先、逃げ込んだ先にも「バグズ」の攻撃の手が伸びて来る。
部隊は追い込まれるが「幽閉された英雄兵士:ダックス」の的確な指示で「バグズ」を退ける事に成功する。退けた直後に別の部隊の生存者達が合流して来るが、そこから軍施設内で異変が起こり始める…
ネタバレありの物語の結末
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
後に合流して来た部隊の中に「人へ寄生型するバグ」に操られた隊員が紛れ込んでいた。基地内に侵入したバグによって、次々と寄生され敵側に寝返る兵士達。
影ながら、勢力を延ばしていくバグの行動の裏で生存者の一人「サハラ」は、夢の中で様々イメージを見る様になっていく。
ある程度、バグによる寄生が進んだ段階で、寄生されていない人間に対し、その行動を隠さなくなっていく。
そんな中でサハラは、自身が見るイメージが、人類の中枢に「寄生型バグ」を送り込む事だと気づき、ダックスと協力し、寄生された人間を倒して行くが、寄生されたシェパード将軍は屋上へ逃げ込んでしまう。
ちょうどその時、仲間の別部隊が救出艇で迎えにくる。サハラは、寄生された将軍を救助するなと必死に伝えるも効果なし。
ダックスは最後の手段を取ってしまう。一緒に脱出しようとした将軍を銃で処理してしまう。救出艇の仲間に責められ、このままでは裏切りの烙印を押される事を悟ったダックスにより、サハラを船に乗せ自身は1人残り「バグズ」の大群と戦うのだった。事実が判明した後、ダックスは英雄になったのだった。
そんなプロパカンダ放送をサハラは「自分の赤ん坊」と共に見ていたが、そこに歩み寄って来た兵士に「この子はいい兵士になる。そして国のために身を犠牲にするのだ…」との言葉を聞き、不信を抱いたサハラは早足にその場を去ったのだった。
英雄:リコと新キャラ:ローラのダブル主人公『スターシップ・トゥルーパーズ3』
レビューサイト評価:★★★☆☆(2.8)
公開:2008年 時間:105分
監督:フィル・ティペット
出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、ジョリーン・ブラロック
あらすじ
開戦から11年の月日が経っていた。未だ終わらない「バグズ」との戦い。そんな中で英雄「ジョニー・リコ」が指揮をとる惑星「ロクサン」に、地球連邦軍総司令のアノーキが訪れる。
歌手としても名高いアノーキに、基地内の雰囲気は盛り上がりを見せる。しかし突然に、基地を囲っていた絶対防御「電磁柵」の電源が切られてしまう。それを見計らって「バグズ」が侵攻。基地は地獄絵図と化す。
ネタバレありの物語の結末
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
総司令アノーキは、リコのお蔭で無事脱出するも、惑星「ロクサン」は壊滅してしまう。その責任を追求されリコは軍に拘束、檻の中へ送られてしまう。
一方、脱出したアノーキの乗る宇宙船は惑星「OM-1」に墜落してしまう。アノーキは何故か行くべき場所を知っており、生存者達は言う通りに従う事に。
道中「バグズ」の襲撃は少なく、アノーキは信仰の賜物と、他の生存者達に教えを説いていた。そして行き着く先にはバグズの神「ベヒモコイタル」が待ち受けていた。
「ベヒモコイタル」は11年前に捕獲された「ブレイン・バグ」を通してアノーキを洗脳。自らの場所におびき寄せ、人類の情報を抜き取る事が目的だと判明する。だが、生き残っていたローラとホリーは神に祈る事しか出来なかった。
その時「ベヒモコイタル」の背後に光が舞い降りる。秘密裏にリコを救出したローラの恋人ハウザーの手引きにより、二足歩行兵器「マローダー」に乗ったリコ達が「バグズ」達に強襲を仕掛ける。その圧倒的な強さによって救われたローラは無事ハウザーと再会。2人は喜びあうのだった。
終わりに各作品の簡単な感想
初代の公開時には、プロパカンダパロディが分かってもらえず、結構批判が多かった様だ。今みると、そんな事はないと理解できるが20年前はそうは行かなかった様だ。
実写で1〜3が制作されたが、面白さはレビューサイト通りの1>>3>2の評価に落ち着く。
1は、SF王道物語の「リコの成長」と「新鮮な世界観」「虫との戦いがメイン」のため、内容自体が単純で見やすく面白い。
2は少し奇抜な物語で、バグが部隊内のメンバーに寄生し行動を操る疑心暗鬼な人間ドラマが主役で、暗い建物内が舞台のため、両方を合わせ全体的に陰気な印象を受ける。
3では、前作の反省も生かし、虫との戦いに力を入れ、白熱した戦いが楽しめる。一方で、ダブル主人公のため、一人一人の物語が薄くなってしまっている。リコ以外の初代に出て来たキャラクターが登場するわけではないので、リコが仲間達とかつての戦いを懐かしむ場面など、見ている側が置いて行かれる印象が強い。