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原作者がブチギレた実写化映画の激怒エピソード5選

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人気の小説や漫画が避けて通れない道「実写化」。映画にドラマと数々の作品が実写化されてきた。原作での実績があるからこそ、ある程度の収益を見込めるため実写化されるが、その原作を忠実に愛するファンがいるからこそ実写化もまた難しい。

そんな数ある実写化作品の中で、今回は原作を愛するファンが激怒した…ではなく、作品を生み出した原作者自身がブチ切れた実写化作品を紹介していく。

 

 

原作者ブチギレ実写化映画の激怒エピソード

原作者無言退席「模倣犯」

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  • 中居正広
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著者は宮部みゆき先生が原作の長編サスペンス小説で、中居正広が主演を演じた天才を自称する犯罪者の暴走を描いた映画として2002年に実写化。かなりの改変を加えられており、宮部先生は…。

エピソード

実写化された映画を見た宮部先生は、終始無言だったという。しかも、映画を最後まで見る事すらなく、途中で席を立ってしまったというオマケ付きで。
さらには、映画監督との対談インタビューでも終始無言だったという話まで存在する。

原作者も激怒したが作品を愛するファンも激怒している。約2時間という映画の尺の都合上仕方がないが、原作と比較してかなりの改変があり、キーキャラや登場人物の性格までかなり変わってしまい、その影響で物語の構成も無茶苦茶になってしまったらしい。

一方、2016年にドラマ化もされており、こちらは原作に忠実で丁寧に作られており、ファンからおおむね好評な実写化となった。

興行収入58億、原作使用料100万円「テルマエ・ロマエ」

もとは原作者ヤマザキマリ先生による漫画作品。古代ローマ時代の風呂と、現代日本の風呂をテーマにしたコメディ漫画で、2012年俳優の阿部寛を主演とした実写化映画として公開、大ヒットを記録した。

映画内容は大変出来が良く、原作者も内容に対して怒ったわけではない。怒ったのは作品の内容などでなく、原作を使用するために結ばれた契約の方だったのだ。

エピソード

原作者があるテレビ番組出演した際にこう暴露した。

「原作使用料は約100万円だった」

興行収入58億円というテルマエ・ロマエの大ヒットにより周囲の人間から「かなり儲けたのでしょう?」と言われ続け、それに困った先生は誤解を解くためにも、使用料を暴露したそうだ。しかも映画の番宣で各所に出向いていたマリ先生のギャラは0でタダ働きされていたとの事。

先生は使用料100万円の金額ではなく、映画会社と出版会社が原作者に了承を得ずに勝手に契約を結んでおり、その原作者無視の契約体制に対し怒ったのだった。

 

この映画は見ない事にしました「orange-オレンジ-」

別冊マーガレット/月刊アクションで連載された高野苺先生が送る、高校生が10年後の自分から届いた手紙による未来を変えるべく行動するSF青春ラブストーリー。2015年実写化されるも…。

エピソード

何が起こったか詳細は不明だが、映画の公開に合わせて原作者は以下の様にTwitterに投稿した。

orangeの実写映画ですが、私は観ないことにしました…
色々辛いことがあり、観る勇気が出ないので、観たら感想言うと言ったけど申し訳ないです。(現在は削除)

そして、演者やスタッフに失礼だとこのツイートは大炎上、それを受けて高野先生はアカウントの削除に追い込まれてしまう。

メディアで批判を展開「苦役列車」

苦役列車

苦役列車

  • 森山未來
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西村健太先生の小説が原作、森山未來が主演の2012年に公開された実写化作品。この作品の原作者だが、かなりの不満があったのか数々のメディアでその心情を吐露している。

エピソード

「どうしようもなくつまらない映画」「時間のムダ」「陳腐な青春ストーリー」と、他メディアでことごとく不満を漏らした。
さらに映画監督との対談でも、監督から試写会用の資料を渡した時は好評だったのに、批評をメディアで展開するのは不可解で腹立だしい、とまで言われている。

この原作者による批評の嵐だが、ネットではいわゆる話題性を高める「ネガティブ・キャンペーン」ではないかと指摘されている。

フジテレビとは絶縁だ「海猿」

1999年〜2001年まで連載の作者佐藤秀峰/原案小森陽一が送る、海難救助を中心とした海上保安官の活躍を描いた日本漫画で、実写ドラマ化や映画化がされ大ヒット、演者の演技やストーリーも感動的であり、漫画の実写化での成功例とも言っていい。

エピソード

2012年原作者である佐藤秀峰はツイッターである事を発表した。

「フジテレビが原作者との契約なく関連書籍が発売されている事」

「アポもなく自身の事務所に突撃取材された事」

「フジテレビとの新規契約なし、続編の制作も許可しない」

この発表に対してフジテレビは定例会見で謝罪する事となった。しかし、これに対して原作者は「ファンには申し訳ないと思うが、なぁなぁにはできない」としフジテレビとの関係は断絶された。

3年後2015年に原作者とフジテレビは和解するも、2017年10月までの契約を最後に今後海猿がテレビやネットで放送される事はないと明言している。

 

終わりに

以上、原作者が激怒した実写化映画5選でした。脚本やキャスティングの他にも、出版社などの原作者に対する権利関係のリスペクトのなさが不満をもたらす原因となる事もしばしばある様だ。

さらに本記事とは別で、原作者が激怒した映像作品をまとめた記事はコチラです。