漫画版第5巻【見所・あらすじ紹介・感想】
古代の戦士アウロラと激闘を繰り広げたシャドウの前には、ディアボロス教団がひた隠しにした真実へと至る「扉」が現れる。
題名:陰の実力者になりたくて 第5巻
原作:逢沢大介 漫画:坂野杏梨
あらすじ:「女神の試練」にて古代の戦士アウロラを退けた主人公のシャドウ(シド)は、謎の実力者の登場に沸き立つ会場の混乱に紛れて街外れに来ていた。陰の実力者プレイに満足したシドは、そのまま温泉に入って帰路につこうと考えていた。
そんな彼の前には、空中に浮かぶ「扉」が現れる。シドがいくら逃げても執拗に追いかけて来る扉に根負けしたシドは、その扉の中へと入る事にする。すると目の前には、先ほど女神の試練で戦った古代の戦士アウロラが壁に縛り付けられていた。
一方、シャドウガーデンのメンバーや大司教代理ネルソン達は、会場に現れた聖域へと繋がる扉の中に入り、世界に暗躍する闇の組織「ディアボロス教団」に隠された真実に迫っていたのだった…。
ネット小説で連載された作品の漫画化第5弾。今作は月刊「コンプ・エース」で掲載されたEpisode.17〜Episode.21までの5話を収録。
本作「陰の実力者になりたくて」の収録エピソード
女神の試練編完結
シャドウガーデンのメンバーはディアボロス教団が隠していた真実の一端を知る事になった。
一方、アウロラと行動を共にしていたシドは、扉と繋がっていた聖域の最奥部へと辿り着いていた。聖域の最奥部に近づく程、魔力の使用が制限されていく中で数多の敵を身体能力のみで退けていたシドであったが、彼の前にシャドウガーデンから解放された大司教代理ネルソンと、魔人を討伐した英雄「オリヴィエ」が姿を現す。
魔力を全く使う事ができないシドに対して、大司教代理…もといディアボロス教団の最高幹部ナイツオブラウンズ第11席、強欲のネルソンとオリヴィエが襲いかかる。魔力の使えないシドは、絶対絶命のピンチを迎える事となる…。
世界の猛者が集まる「ブシン祭」開催
シドは、女神の試練の出来事を終えオリアナ王国に戻っていた。王国では、世界各国の猛者が集まり、剣士の頂点を決める大会「ブシン祭」が開催されようとしていた。当然、シドは陰の実力者ロールプレイの一環として大会への参加を決める。
その目的は
「無名な謎の少年が登場」→「おいおい…あいつじゃ無理だろ」→からの「エッ…強くね?」→「アイツは何者なんだ!!」
というド定番の演出を目指し、かつその正体がシド・カゲノーである事を隠すため仲間が経営している「ミツボシ商会」を訪れる事にした。
シュール?ギャクな見所
シャドウガーデンメンバー「イプシロン」の知られざる秘密
シャドウが開発した「スライムスーツ」。これは魔力の操作技術によって、剣にも鎧にも変化する万能の素材で出来ている。この素材に戦いとは別の「使い道」を見いだした女性がいた。
彼女の名前は「イプシロン」。両親の遺伝により、自身の体型に強いコンプレックスを抱いていた少女は、周囲にいる仲間達にも気づかれる事なく「天然物」との戦いに身を投じていた。
終わりに
漫画第5巻にて、書籍版第2巻の後半エピソードへと突入した。早くて次巻の6巻、または7巻あたりで書籍版の2巻が終了する予定だと思う。本作の発売と同時に書籍版の第4巻が前巻から約1年ぶりに発売されている。
書籍版の4巻から、web版では辿らなかった物語への分岐を果たすため、漫画版もだいたい12巻あたりからwebとは違う物語へと突入するものと思われる。
漫画版(次巻):陰の実力者になりたくて第6巻あらすじの紹介記事
漫画版:陰の実力者になりたくて第4巻あらすじの紹介記事
書籍版:陰の実力者になりたくて第4巻あらすじの紹介記事