#ネタバレあり #作品紹介 #感想 #トリビア
鑑賞後評価:★★★★★(4.4)
題名 | ジュラシックワールド |
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公開 | 2015年 |
監督 | コリン・トレヴォロウ |
時間 | 125分 |
出演 | クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、イルファーン・カーン |
ジュラシックパークの惨劇から22年。新たな会社の手に渡った恐竜の島「イスラ・ヌブラル島」は、かつては成し得なかった恐竜テーマパーク「ジュラシックワールド」としてオープンし順調に売り上げを延ばしていた。
そんなある日、ミッチェル兄弟は叔母であるワールド運営管理責任者クレアのもとを訪ねる。
仕事で忙しいクレアは、甥の世話を秘書に任せっきりにしてしまう。大の恐竜マニアである弟グレイと兄ザックは、そんなクレアに寂しさを感じつつもジュラシックワールドを楽しんでいた。
順調に恐竜ショーを上演し観光客で賑わうテーマパークだが、その裏では恐竜史上最強最悪ともいえる恐ろしい化物が虎視眈々と自由を求めて牙を研いでいたのだった。
最先端技術で蘇った古の支配者が駆け抜ける。21世紀最高の恐竜アドベンチャー!
⚠【ネタバレ】を含む内容と解説があります。未視聴の方は注意して下さい。
映画「ジュラシック・ワールド」作品紹介
予告編
ジュラシックパークシリーズの正統後継者
現実世界ではジュラシックパーク(1993)公開からワールド(2015)まで22年経過していおり、劇中でも現実の公開時期に応じた年月が経過した設定になっている。
同一時間上の明確な繋がりがあるため、過去作での役者の出演はないがパーク時代の社長ジョン・ハモンドの名前や、あるイメージキャラクターの登場など細かな所でジュラシックパークとの繋がりが演出されている。
懐かしのBGMのアレンジを使用
劇中で使われるBGMについてもジュラシックパーク(1993)時のアレンジが使用されている。22年前に初めてジュラシックパークを観た人も思わず「おおっ」となるシーンが満載。
最新CGで蘇る恐竜達の登場
ジュラシックパーク3部作では、2015年時ほどCG技術が発展していなかった。
そのため、今では珍しいアニマトロニクス、いわゆる機械の骨組みに皮を被せた模型が主に使われて撮影されていた。
当時では模型の構造上、撮影する事が難しいアングル等もあるが進化したCGによりワールドではその制約が存在していない迫力ある演出でパワーアップ。
主な登場人物(キャスト)
・オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)
クリスプラットと恐竜かわいい
— DIZ (@DIZfilms) 2020年7月24日
#ジュラシックワールド pic.twitter.com/FmBd8CkMu6
アベンジャーズなどに出演している俳優。
今作では、ヴェロキラプトルについて研究し習性に深い理解がある。恐竜に対して侮る事なく注視しており、度々警告を発していた。
パーク(1993)の恐竜監視員ロバートの役職の後継者で、彼と同じジャケットを劇中では羽織っている。
・クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)
ターミネーター4(ケイト役)などで出演した女優。
今作は、ジュラシック・ワールドの責任者役。かつてはオーウェンと恋仲だったが、劇中開始時にはすでに別れている。融通が聞かなく仕事一筋の性格で、恐竜に対してはビジネス以上の感情は沸いていない。
・グレイ・ミッチェル(タイ・シンプキンス)
2005年、宇宙戦争で役者デビューした子役。
ワールドでは、クレアの甥にあたり、恐竜が好きな少年。その知識溢れる少年姿はパーク(1993)のティモシーを彷彿とさせる。
・ザック・ミッチェル(ニック・ロビンソン)
ビーイング・チャーリーの主役も務めた俳優。
今作は、クレアの甥でグレイの兄役で出演。恐竜には余り興味がなく、スマホをいじっては観客内の女性に色目を使うプレイボーイ。
物語のあらすじ(ネタバレ有り)
ジュラシックワールドが観光客で賑わう中、様々な動物のDNAで作り出された恐竜「インドミナス」は、高い知能とその特異な擬態能力により職員を欺いき檻から出てしまう。
何とか観光客に被害が出る前に捕獲しようとするのだが、捕獲に向かった部隊は全滅、インドミナスは他の恐竜の生息域にまでその足を進める事となっていた。
一方、何もしらないミッチェル兄弟は「ジャイロスフィア」で園内を見て回り、好奇心から立ち入り禁止区域に入ってしまう。そこで他の恐竜を襲っていたインドミナスと遭遇、ミッチェル兄弟に襲いかかるが2人は機転をきかし逃げる事に成功する。
ジャイロスフィアは破損し移動手段を失ったミッチェル兄弟の兄ザックは、旧パーク施設で見つけた放置された車を自力で修理、助けにきたオーウェン達と入れ違いで脱出してしまう。
インドミナスが施設を破壊しながら暴れ回る事で、どんどん恐竜達が逃げ出し遂には観光客にまで被害が出てしまう。
擬態能力を持つインドミナスを捕獲するため、高い感知能力のあるラプトル達を使った人間との共同作戦を開始するが、ラプトルのDNAを持つインドミナスに指揮権を奪われ逆に人間を追いつめていく事態に。
双方で被害を出しながらも、オーウェンの説得により何とかラプトルとの協力関係を取り戻すも、絶大な力を持つインドミナスには太刀打ちできず、どんどんとラプトル達は数を減らしてしまう。
そんな時、クレアはグレイの言葉を聞きパーク施設側で生息していたティラノサウルスを解放、おびき寄せてインドミナスと戦わせる事に成功する。
旧時代の王者ティラノサウルスと人工の覇者インドミナスの戦いが始まる。最初は押され気味のティラノサウルスだったが、生き残ったラプトル(ブルー)と協力し、水際まで追いつめる。
いよいよ決着かと思われた時、血の臭いを嗅ぎ付けた海の皇帝モササウルスによりインドミナスは水中に引きずり込まれそのまま食べられてしまった。
戦いは終わり、ティラノサウルスはラプトル(ブルー)を一瞥そのまま森の中に走り去り、またブルーもオーウェンを見つめ名残惜しむかのように森の中へ走りだすのだった…。
ジュラシック・ワールドのトリビア・雑学・豆知識
現実の学説との整合性
初代公開時1993年では唱えられていなかった「恐竜の皮膚には羽毛が生えている」という新説。新たな羽毛が残った化石の発見などで、2015年時には広く知られる様になっていた。
ワールドでは2015年当時の学説と作中に登場する恐竜の容姿と矛盾する事がない様に、劇中では「恐竜のDNAに、現在の動物のDNAを混ぜる事により、みんなが想像する恐竜に設計している」という説明で新説との整合性を取っている。
ジュラシックパーク(1993)の「Mr.DNA」の登場
#ジュラ全力待機
— あくび⭐︎オクトパァス (@AkubiHarubiyori) 2021年11月30日
『ワールドで登場したアトラクションで好きなのは?』
Mr.DNA
映画見てたとき思わず声が出そうになりました…あぁあ!こんなにも時がたった今、またお前に合えるとは!! pic.twitter.com/LQN2qOM302
グレイとザックが、ジュラシックワールドのセントラルホールに訪れたシーンにて、敢行客に恐竜はどうやって復活したのか?それを説明しているパネルが映り込む。
このパネルにパーク(1993)の時に、アランやエリーにハモンドが琥珀からDNAを採取した事を説明するアニメーションで登場したキャラクター「Mr.DNA」が登場している。
ワールドに登場するティラノサウルスはパーク(1993)と同一個体
ラストでティラノサウルスが咆哮するシーンで、よく見ると彼女の首もとに3本の古い引っ掻き傷がある。初代(1993)でラプトルに付けられた傷が今なお残っているという演出。
学説上では、ティラノサウルスの寿命は30年程と考えられているので、劇中で登場しても特に矛盾はない。
みんなの感想
ギリギリで危機を脱するいつものスリルにドキドキしながらも、安心して楽しめるファンタジーな映画です。
ジュラシックワールドの最新作のために、久しぶりに鑑賞。
やはり、面白い!
ジュラシックパークへのオマージュもすごく良い。恐竜と化学って、ワクワクしてしまう。
ラプトルの行動にご都合感あったけどまぁまぁ
最後の展開は初見だとアツい初見じゃなくても派手さとか迫力で乗り切れる、そんな内容グラフィックの進化はしっかりと感じられる。
あと取ってつけたようなキスシーンとかはいらない
観賞後評価
ストーリー・BGM・演出と全てにおいて最高傑作といっていい。総合評価は★(4.4)。
一点だけ不満があるとすれば、恐竜のCGが精巧すぎる点だろうか。技術の著しい発展のため実写と区別がつかないレベルで進化したCGの表現だが、なんと言うか奇麗すぎる。
これは個人的な好みの問題なのだが、一部のシーンでいいので、精巧に作られた模型恐竜が出演してほしかった。ジュラシックパーク1で感じた恐竜の物体としての重量感を見たかったため、その点は個人的に少し残念ではあった。
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