【ネタバレ注意】映画のあらすじ・見所・トリビアなど紹介。
前作で1885年から届いたドクの手紙。1985年のドク協力の元「ある事からドクを救うため」1885年西部開拓時代へタイムトラベルする。
鑑賞後評価:★★★★★(4.3)
題名:バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
公開:1990年
時間:118分
あらすじ:前作のラストの落雷で1885年に独り飛ばされてしまったドク。1955年に取り残された「マーティ・マクフライ」は、1955年(PART1)のドクに助けを求める。手紙配達人から受け取った1885年のドクからの手紙で、デロリアンが落雷により故障した事、1885年に開発されていない部品の交換が必要で直せない事が書かれていた。
マーティと1955年のドクは、1885年のドクが隠していたデロリアンを回収したが、その場にあった墓石の一つに「ドク 銃で撃たれ1885年9月7日没」と書かれた墓石を発見する。それは手紙が書かれた日付から1週間後で、ドクは何らかのトラブルに巻き込まれてしまい命を落とした事を意味していた。
1955年のドクに修理されたデロリアンに乗り、マーティは親友であるドクを助けるために、元の時代に戻らず1885年の西部開拓時代にタイムトラベルするのだった。
⚠【ネタバレ】を含む記述があります。未視聴の方は注意して下さい。
作品の魅力や見所
今回は1885年のみのアドベンチャー
PART2では、2015年と1985年の2つの時代が舞台となったが、今作で1885年のみが主な舞台となっている。
そのため、一つの時代でのドラマ性の表現が深くなっている。前作程ドタバタした雰囲気を受ける事なく、じっくり1885年の時代を楽しめる。
ドクの恋の行方は?
とうとうドクにも「春」が訪れる。理性的な科学者であるドクが、「恋は盲目」の状態に!?ドクの新たな一面がコミカルに演出され、かわいいドクを楽しめる。
ダネン一族・マクフライ一族の先祖が登場
PART2で少し触れられていた、ダネン一族の開拓時代の先祖や、アメリカに来たばかりのマクフライ一族の先祖が登場してくる。
2015年まで続いていた両家の腐れ縁が、1885年「西部開拓時代」から始まった。
物語の結末
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
1885年にタイムトラベルしたマーティは、インディアン達と保安官達の争いに巻き込まれてしまう。その中で受けた「矢」の攻撃は、デロリアンの給油タンクに直撃、ガス欠になってしまう。
マクフライ一族やダネン一族の先祖に遭遇しながらも、無事1885年のドクと合流したマーティは、1955年のドクの墓石を撮った写真を見せる。1週間後に迫るドクの没日の前に、2人は早くにこの時代から脱出する事にする。
ガソリンが無い1885年に、デロリアンを加速させタイム装置を起動させるため試行錯誤する中でドクは「クララ」に出会い、恋に落ちてしまう。ドクは恋に准じるため、1885年に留まる決意をするも、マーティに説得され泣く泣くクララと別れる事を決意する。
作戦の決行日、デロリアンを列車で押し、時速140キロに加速、そのままタイムトラベルを起動させようとする。しかしドクを追って来たクララが、加速に耐えられない列車の爆発に巻き込まれてしまう。工事中の橋に差し掛かってしまい落下寸前にタイムトラベルを起動、クララを助けたドクを置いて、マーティは1985年に戻って来たのだった。
マーティはジェニファーと再会、大破したデロリアンの元に向かう。デロリアンを眺める2人の前に、蒸気機関車を改造したタイムマシンで訪れたドクとクララその子供達と再会する。マーティとドクは再会を喜びあい、そのままドクは「未来は決まっていない。君たちも、いい未来を創りたまえ」と言い残し、どこかの時代に旅立っていったのだった。
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3のトリビア
PART2と同時制作
たいていの続編映画は、前作の公開後に次作が作られるが、今作はPART2と同時に制作させている。そのためシリーズ映画では珍しい、PART2のラストでPART3の予告が流れている。
別のウエスタン映画にドクが登場!?
2014年に制作されたアメリカ映画「荒野はつらいよ〜アリゾナより愛を込めて〜」。この映画は西部開拓時代の物語になっている。劇中で、この時代にタイムトラベルしたドクがデロリアンを整備している場面を、主人公が発見するシーンがある。
観賞後評価
前作で少し不満だったマーティのあるトラブルでのしつこい展開が無くなりなっており、不満に思う事なく純粋に楽しめた。今までマーティのキレやすい性格が改善される「成長」も描かれており、物語の締めくくりとして奇麗に終わっている。
この「成長」により、PART2で描かれた2015年のマクフライ一族についても「変化」が訪れており、タイムトラベルを扱った物語でありながら、未来については「何も決まっていない」「自分で切り開く事が大切である」というメッセージに溢れる物になっていた。
観賞後評価は前作より高い★(4.3)。個人的には前作より好きな作風。