小説版「陰の実力者になりたくて」第6巻【あらすじ・見所・収録特典の紹介】
タイトル | 陰の実力者になりたくて 第6巻 |
原作 | 逢沢大介 |
イラスト | 東西 |
2度目の学園テロ事件の最中、クレア・カゲノーは意識不明になってしまった。
シドは深い悲しみに暮れる事なく自由を満喫。だってゼータがそのうち目覚めるって言ってたし、姉は異常に無駄に頑丈だし。
そんな中、シドはミツゴシ商会が運営しているBARへ遊びに行き、久しぶりにアルファと再会。彼女と話をしている内に気になる単語がシドの耳に入る。ミドガル王国を陰で支配する権力者の集い「十三の夜剣」という者達の存在を。
一方、当の十三の夜剣が1人「ゲーテ・モーノ伯爵」の前にピエロの格好をした不審者が姿を現した。
翌朝、彼は無惨な姿で発見された。眉間にトランプのスペードのAが刺さった状態で…。
陰の実力者になりたくて小説版6巻の見所
ミドガル王国に現れたジャック・ザ・リッパー
地球のイギリスで1888年に現れては世間を賑わした存在「ジャック・ザ・リッパー」がここ異世界にも登場!
果たしてその正体は?
事件に巻き込まれたシド達は犯人を追い詰める事が出来るのか!?
そしてどこかの名探偵ばりに犯人の残したメッセージを次々と推理するシド。そんな彼の推理をもとに事件を捜査するクリスティーナやアレクシア王女。王都に現れたジャック・ザ・リッパーと、自分たちの権力を信じてやまない大貴族達の追い詰められる様子は本巻必見!
「あれれー何か書かれてますよ」
「書類の裏に赤黒い染みで……よく見たら文字みたいに見えませんか?」
「ジャック・ザ・リッパー。名前かしら……」
引用元:陰の実力者になりたくて6巻 シドとクリスティーナの会話
収録エピソード
ジャック・ザ・リッパー参上!
王都を陰から支配する権力者達「十三の夜剣」が次々と暗◯されていった。遺体にはトランプのスペードのAが、そして次の犠牲者にはスペードの2が続く。そして実行者はイギリスを恐怖の渦に巻き込んだ「ジャック・ザ・リッパー」を名乗った。
十三の夜剣とトランプの数字1〜13…その意味を知った時、標的となった彼らは己の権力を駆使しジャック・ザ・リッパーを迎え撃つ。
その行動の全てがジャックの手の内とも知らずに。
アカネのその後とアルファの思い出
アカネのその後
第4巻にてベータ日本から連れて来られたアカネのその後の物語が収録。彼女は異世界人であり魔力の波長が現地人と違う事からも重宝され、シャドウガーデンの一員になる事に。
日本語の通じるベータと共にシャドウガーデン本拠地アレクサンドリアを案内され。
「試してみるって、私が戦うってこと?」
アカネは質問したつもりだったが、ベータはそれを同意と受け取ったらしい。
「ここにいる、一番弱いヤツ、出てこいヤー!」
引用元:陰の実力者になりたくて6巻 アカネとなぜか異世界で通じない日本語で対戦相手を呼ぶベータ
アルファの思い出
アルファの回想シーンが収録。書類を整理していたアルファは、不意に懐かしい思い出の数々を思い出す。シドと2人きりで始まり、仲間(家族)が増えていき賑わいを増して行ったシャドウガーデンの懐かしい思い出…それはこれからの戦いのモチベーションとなる。
『陰の実力者になりたくて!』6巻読了。面白かった!ジャック・ザ・リッパーも良かったけど個人的にはデルタ過去編とアルファの回想がすごく良かった。前巻のゼータの行動とこのタイミングでのアルファの回想で不穏な空気を感じてしまう…。兎に角次が早く読みたい!#陰の実力者になりたくて
— 愛浮く巣地(すち) (@Suchi_Aiuku) 2023年11月2日
書籍特典
キャラクター紹介
劇中の登場人物「クリスティーナ」「カナデ」「カイ」「オメガ」のプロフィールカードが収録。
クリスティーナとカナデは前巻に登場済みだがプロフィールは本巻で。カイとオメガはアニメで登場済みだが、本編では6巻にて初登場しプロフ紹介に。
1巻〜4巻までは小説巻末にシャドウ様戦記完全版が、第5巻では「イータの研究日誌」が、そして第6巻には「アルファの組織運営日記」が収録。
内容は今までオリアナ王国からの出来事をアルファ視点で描いた日記なのだが…その最後のページには今後の展開が…。
あの国には上位のラウンズもいるし、ナンバーズだけでは荷が重いわ。
急いで七陰を向かわせないと……それに、彼にも報告した方がいいわね。
引用元:陰の実力者になりたくて6巻アルファの組織運営日記
読者の反応
待ちに待った新刊。陰実ロスした心を埋めてくれるような満足感に溢れた内容でした。
成立しているようで通じてない会話や、シャドウに関わるヒロインたちが心も生き様も滅茶苦茶にされるゾクゾク感。
そう、これこそが陰実だ!
前巻からのキャラが引き続き登場し、その後を面白おかしく話をまとめた。
とはいえあるキャラが最後の最後に衝撃の変貌を遂げたのは驚きだが、ちゃんと後の話で回収出来るのか。。
次回はアルファがメインになるか?早めに新刊出て欲しい
今回のシド君は伝奇的なやつになってました。
うん、切り裂きとかバネ足とか、100年後にそんな風に語り継がれてたら楽しいよね!相変わらずやりたい放題で、ほんと人生楽しんでて何よりです。
最終的には気になってたあの子の件がひと段落したり、久しぶりのあの子の評判を知れたり、アカネさんが色々だったりと、気になる情報がてんこ盛りで嬉しかったです。
個人的にはクリスティーナ先輩の今後が心配です…。
終わりに
約10ヶ月ぶりに発売された小説版第6巻。前巻のあどがき通り4→5ほどの期間が空く事なく発売(有言実行)。
そして今作では今後の展開に不穏なフラグが。アイリス・ミドガルの件(完全に闇落ちしてます)もそうだが、何よりアルファの回想シーンはヤバすぎる。前巻でのゼータの件と合わせても不穏フラグにしか見えない。
とわいえ、次巻ではその事よりも、アルファの日記からして◯◯◯の国の内乱と◯◯◯◯王国と◯◯◯◯帝国との戦争勃発の件が収録されそうか?