#ネタバレなし #小ネタ #作品紹介
鑑賞後評価:★★★☆☆(3.0)
題名 | 28日後 |
---|---|
公開日 | 2003年 |
監督 | ダニー・ボイル |
時間 | 114分 |
出演 | キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス、クリストファー・エクルストン |
動物愛護団体のある研究施設への襲撃。なぜかベットに固定されているチンパンジー。その視線の先にはなぜか暴動ニュースの切り抜き映像が流されていた。
愛護団体の活動家達は、不審に思いながらも拘束されている動物達の回収を行おうとする。しかしそこに居合わせた研究者は警告する。
「我々は未知のウイルスの対策に研究しているのだ!檻を空けてはいけない!」
活動家の耳にその警告は届かない。彼らは動物の檻を空けてしまい、暴れるチンパンジーに噛み付かれて活動家の身に異変が起こる…。
そして28日後…。
イギリスのロンドンが舞台、世界の終末を迎えた後の物語。
国という組織すら、もうその世界には存在していない。
その引き金は、ある活動家達の行動により始まる。
2003年アメリカの第30回サターン賞の最優秀ホラー映画賞受賞作品。ダニー・ボイル監督のイギリス制作映画。イギリスのロンドンが舞台のゾンビパニック。
映画「28日後」の紹介
特徴1:感染して即ゾンビ化するウイルス
NO.228#28日後
— ジャック (@tW9cN0ud4rvmQJI) 2022年7月17日
「噛まれたら20秒で「奴ら」になってしまうんだ...」
最初の犠牲者から28日後を描いた悪夢の物語。若きキリアンマーフィーとナオミハリスの絶叫と躍動。
全力疾走タイプのゾンビのタクトをダニーボイルが鮮やかに振るう。
今噛まれたか...即時の判断が生死を分けるサバイバルホラー。 pic.twitter.com/xuObQSwtN0
とある施設で研究されていた未知のウイルス「レイジ」が物語の元凶。このウイルスに感染すると、わずか20秒以内に発症しゾンビ化してしまう。一般的なゾンビ映画では感染から発症まで幾ばくかのタイムラグがあり、本人の健康状態による抵抗力でゾンビ化まで短くも長くもなる。
しかし28日後に登場するウイルスは関係なし。
感染者が健康で無傷であろうと、命の蝋燭が残り少ない人だろうと関係なく即時発症即時ゾンビ化してしまう。
この様なとんでもないウイルスが本作の特徴の一つで、劇中では既に世界がこのウイルスの漏洩から28日後、すでに国という組織すら瓦解した状態から物語が始まる。
この28日間の出来事は登場人物達から少し聞ける程度で、詳しい滅亡の過程は不明になっている。ゾンビ映画の終末過程は、だいたい同じルートを辿るため、想像できなくはないが。
感染20秒で発症しゾンビ化。このワードだけで絶望感が半端ないです。
特徴2:純粋なゾンビ映画とは少し毛色が違う?
そもそも、これはゾンビ映画と呼べるかはどうか…ゾンビの定義を「生けるしかばね」とするならば、答えはNOになる。
生命が終わりに向かっていく事「しかばね」で発症するのではなく、健康体でも即時発症してしまうため定義に当てはまっていない。
それでも発症後の挙動はゾンビそのものためゾンビ映画である事は間違いないが、一般的なイメージのゾンビとは少し違う。さらに劇中ではゾンビ達に、知性と呼べるものがある様子の演出がある。
そのため映画「アイアムレジェンド」の様に、ただ単にウイルスに感染し凶暴化しているだけの病人とも取れなくはない…。
特徴3:ゾンビとロードムービーの融合
主人公ジムはとても気弱い青年だ。28日後のこの終わった世界にいきなり放り込まれた様なものなので仕方がないだろう。しかし物語が進むにつれ、様々な人たちとの出会い、守りたい仲間も出来どんどん心境に変化が訪れる。
特に顕著なのは終盤の場面に訪れる。
ネタバレになるので詳しい説明は避けるが、仲間の女性達を助けるために、自ら危険な相手に対して挑むその姿は、物語序盤で見た彼の弱々しい姿と異なり視聴者をビックリさせてくれる。
キャラ変か?と思う程の勇ましさをジムから感じます。
ある種のロードムービーの要素も含んだ映画となっている。
起承転結がしっかりしていて、物語としては奇麗にまとまった作品として完成度が高い。映画でよくある登場人物のなぜその行動をする!という不可解な行動もなく、一貫してリアルな描写や行動には感服の一言。
他の視聴者達の感想
28日後。観た感想はホラー映画というより人間ドラマ、いい終わり方で好きです。
引用元:https://twitter.com/MagMell_0326/status/1517541115599421441
28日後…の感想
ホラーはあまり見ないのもあってか結構怖かった
ゾンビ?が機敏に迫ってくるところの演出がじわじわ恐怖感を煽ってきた音楽と映像がいいのか雰囲気が結構いい
目薬みたいになったところ素直に悲しいあれ?名作だな?って思ったら名作だった
引用元:https://twitter.com/Oyakodonfish/status/1296080894088757253
有名な無理ゲーゾンビ映画。怖すぎるからこの点数です。ゾンビ映画の中で一番怖いです。
28日後の小ネタ
首都ロンドン撮影での秘策は若い女性たち
劇中のロンドン市街のシーンでは、警察が協力のもと午前4時に道路を閉鎖し1時間の撮影で終わらせた。
朝方とはいえ首都の道路封鎖、当然そこを通るドライバーからはクレームの可能性が高かった。そこでプロデューサーは魅力的な若い女性を雇い入れ現場に入れる事でクレームを回避しようと。
その企みは成功?しドライバー達は友好的な態度で別ルートを行ってもらった。
まとめの観賞後評価感想
作品として高評価を受けるに値する映画だが、個人的にはあまり入り込めない作品だった。物語は奇麗に作られていたので★5だが、ゾンビ映画としてのホラー感は無かったため★0、総合★3になった。
これは完全に好みの問題になってしまうが、ゾンビ映画に必要な、多人数の生存者によるパニックと、閉鎖空間による人の狂気が足りなかった。あらためてゾンビ映画の至高はドーン・オブ・ザ・デッドであったと再認識する結果に。
ちなみに28日後がヒットしたため、後に続編の『28週後』が制作されている。一度見た事があるのだが、内容はあまり覚えていないが、面白かった記憶は一切ないのだが。
そんな28日後の続編「28週後」の予告編はこちらです。
他のゾンビホラー記事はこちら
ゾンビホラーの金字塔「ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ)」の現代リメイク作品。
ゾンビ映画の巨匠「ジョージ・A・ロメロ」が20分ぶりにメガホンを取った作品。