#ネタバレなし #鑑賞 #トリビア
鑑賞後評価:★★★★☆(4.0)
題名 | バイオハザード(原題:Resident Evil) |
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公開 | 2002年 |
監督 | ポール・W・S・アンダーソン |
時間 | 100分 |
出演 | ミラ・ジョヴォヴィッチ、エリック・メビウス、ミシェル・ロドリゲス |
全米最大の製薬企業アンブレラ。表向きは医薬品販売などを手がけていたが、裏ではラクーンシティ地下深くに秘密研究所ハイブを建造し、細菌兵器「T-ウイルス」の開発を行っていた。
そのウイルスは何者かの手によって持ち去られてしまう。置き土産とばかりに施設内でウイルスを漏洩させて…。
いち早くウイルス漏洩を感知したメインコンピュータであるAI「レッド・クイーン」は、地上へのウイルス拡散を防ぐべく研究所を封鎖。さらに殺菌ガスを散布し、全ての職員の生命はそこで断たれたしまった。
数時間後、派遣されたアンブレラ特殊部隊は、ウイルスがもたらした惨状を目にする事になってしまうのだった…。
人気ゲーム『バイオハザード』を原案にした超大作。
続編が6作品も制作された人気シリーズの原点。
主人公アリスの伝説はここから始まる。
映画「バイオハザード」作品紹介
ゲームから実写映画化
カプコンが手がけるホラーゲーム「バイオハザード」を原案に制作されたアメリカとイギリスの合作映画。ミラ・ジョヴォヴィッチの名が、一躍有名になった代表作のひとつ。
ゲーム「バイオハザード」の「アンブレラ社」や「T-ウイルス」などの設定と世界観を原案とし、その他はオリジナルのストーリーや登場人物達によって物語が展開。
オープニングのナレーションにて、ゲームで登場する「アンブレラ社」とはどのような企業なのかを説明したりしてくれるので、ゲーム未プレイの視聴者に対しても、その世界観を捉えやすくなるよう丁寧に作られている。
ゲームオマージュも
ゲームプレイ済みの視聴者へのサービスも忘れておらず、劇中に出て来る「洋館」や「研究所」「脱出手段」などは原作ゲームのプレイヤーに刺さる。
洋館の雰囲気は初代バイオハザードに、研究所に併設された列車での脱出シーンはバイオハザード2のオマージュ。
2度楽しめる映画の小ネタ・トリビア・豆知識
ゲームだけではないオマージュ要素
本作はタイトルからカプコンのホラーゲーム「バイオハザード」を実写化している。それとはプラスして「鏡の国のアリス(不思議な国のアリスの続編)」を参考にした要素が多く取られている。
・ヒロインの名前が「アリス」。
・ハイブへの入口の通称が「鏡の館」。
・最初は記憶を失っているが、徐々に異質な世界に適応していく。
・人工知能の名称が「レッド・クイーン」。『鏡の国のアリス』には、同名の不可思議な価値観を持つ女王が登場する。
映画からゲームへ逆輸入された要素
劇中でアンブレラ社特殊部隊を壊滅させた狭い通路でのレーザー攻撃は、ゲーム「バイオハザード4」と「バイオハザード6」に、さらに人工知能「レッドクイーン」の設定は「バイオハザード アンブレラクロニクル」へと逆輸入された。
原題が「Resident Evil」の理由
ゲームの実写化であれば、映画タイトルはそのまま「バイオハザード」を使用した方がゲームの知名度もあるため売り上げには有利である。
しかし洋画原題では、この「バイオハザード」が商標登録の関係から使用できなかったため「Resident Evil」へと変更となった。これは何も映画に限った話ではなく、海外で発売される「バイオハザード」のゲームも全てのタイトルが「Resident Evil」へと変更され発売されている。
みんなの感想
ゲーム原作でここまで色々改変別物にして尚且つエンタメゾンビアクションホラーとしてゲームやらない層までにヒットさせたのは割とすごいことだと思いました。
原作リスペクトして中途半端な出来になるより全然良いです。
ずっと前(たぶん20年前近く)に観たはずなのに、レーザーでサイコロステーキにされるの今でも覚えてるの映像としてすごい。
ミラが美しくて、アクションがカッコいい。
ドキドキハラハラするやつって身体にずっと力入っちゃう。
観賞後評価
ゲーム「バイオハザード」の世界観や設定を消化し、うまく物語にフィットされていて原作ファンが観ても納得する面白さ。
日本でよくあるアニメや漫画の実写化とはレベルが違うクオリティ。あくまでゲームの世界観がベースではあるが、その完成度はオリジナルの設定として根付いている。
観賞後評価は★4。研究施設の管理AIの「レッド・クイーン」の設定やレーザービームの防衛システムはゲームに逆輸入されており、映画が与えた衝撃の大きさを預かり知ることができる。
ゲームもオマージュ要素は続編で更に加熱する!