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映画【ザ・ボーイ 人形少年の館】レビューと鑑賞した評価

 

新たな仕事は「子守り」の仕事

相手はなんと「人形少年」!

それは恐怖の始まり…

ザ・ボーイ 人形少年の館(字幕版)

鑑賞後評価:★★★☆☆(2.4)

題名:ザ・ボーイ 人形少年の館

公開:2016年

時間:97分

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あらすじ:グレタ・エヴァンスは、ヒールシャー家に「子守り」として雇われた。グレタは老夫妻の邸宅に訪れ、彼らの子供に対面したのだが、「子守り」の相手は少年ではなく「人形少年ブラームス」だった。『10個のルール』の絶対遵守。旅行に向かう夫妻からは必ず守る様に厳命された。グレタは人形相手に細かいルールを守る必要性を感じず、適当に時間を潰す日々を送る。しかしルールを破ってから、グレタの周りで不穏な事が起こり始める…

⚠【ネタバレ】を含む内容はパネルで閉じています。しかし、察しがいい人には、閉じていない内容で感づく可能性は有ります。未視聴の方は注意して下さい。

紹介

老妻の少年人形を、息子の様に世話する人としての狂気、夫はこの状況が「異常だと」認識しつつ、付き合っていくしか無い苦労。それを引いた目で見てる主人公グレタ。文字だけで見ればコメディでしかない状況、俳優達の演技力で真面目な雰囲気を醸し出し、ちゃんとしたホラー映画へと昇華させている。特に老妻の目に狂気が宿る様は、女優のすごみを感じる。

物語も良く練られており、老夫妻に厳命される『10個のルール』。この内容そのものが、物語の秘密を握る大きな伏線となっている。良い意味でも、悪い意味でも視聴者の期待を裏切ってくれる。

『10個のルール』とは

1. 毎朝7時に起こして着替えさせる。

2. 毎日3時間、勉強を見てあげる。

3. 音楽を聞かせてあげる(大音量が好み)。

4. 食事をさせる。

5. 食事の残りは絶対に捨ててはいけない。

6. 暖炉は使ってはいけない。

7. ねずみの駆除を行う。

8. 寝る時はお祈りをする。

9. 1人にしないで。

10. おやすみのキス。

見所

物語終盤のある出来事により、「少年人形:ブラームス」を老夫妻が世話している理由、主人公グレタが雇われた理由、なぜ『10個のルール』を厳命されるのか?その謎が一気に氷解していく。その内容は、なんとも驚愕するものであり、本作最大の見所となっている。

結末のネタバレを含む:伏線の回収ポイントと物語の感想

クリックで表示:【ネタバレを含む】伏線回収ポイントと物語の感想

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伏線の回収ポイント【1】

本作のラストで今まで起こっていた不可解な出来事は、全て「壁の中の秘密部屋に潜む、本当は生きて大人になっていたブラームス」の仕業だと判明する。グレタに厳命された「10個のルール」は、人形を通して「生きているブラームス」に対し、行われていた事だった。それが判明した後で「10のルール」を見直すと伏線が繋がって来る感覚を覚える。主に伏線の回収理由は下記のものと推定。

 

『10個のルール』伏線の回収

1. 毎朝7時に起こして着替えさせる。

【壁の中で生活してるため、1日の感覚が稀薄になるため決まった時間に起こす】

2. 毎日3時間、勉強を見てあげる。

【学校に行けないため、勉強を声に出して見てあげる】

3. 音楽を聞かせてあげる(大音量が好み)。

【壁は音を遮断する。そのため大音量で音楽を流す】

4. 食事をさせる。

【1人で食事の準備ができないため、用意してあげる】

5. 食事の残りは絶対に捨ててはいけない。

【後に壁の中から、取りに来るため】

6. 暖炉は使ってはいけない。

【火事の経験から、火の元に気をつけるため】

7. ねずみの駆除を行う。

【壁の中でねずみは這わない様にするため】

8. 寝る時はお祈りをする。

【寝る合図】

9. 1人にしないで。

【壁の中の生活は孤独のため、寂しさを極力減らしてあげるため】

10. おやすみのキス。

【人形を介する事で、人と触れ合う愛情を伝えるため】

 

この様に、全てのルールは「壁の中で生活するブラームス」へ、向けたものだと判明する。

 

伏線の回収ポイント【2】

さらに伏線は商品パッケージにも隠されており、パッケージのブラームス人形をよく見ると、「右目が赤く」「左目が黒い」事がわかる。「赤目はブラームス人形の目」「黒目は生きているブラームスの目」を現していると思われる。

よって左半分(赤目側)は人形少年、もう右半分(黒目側)は人形の仮面を被るブラームス本人だと解る。

ネタバレ含めた観賞後評価

物語の構成は面白いが、ホラー作品としてはいまいち。ちりばめられた伏線、その伏線の回収、人形の不気味な雰囲気とホラーとして完成される土台があるのだが…いかんせん、オチが「成長したブラームス」って…という感想を持ってしまう。夢から現実を見せられたかの様なガッカリ感があったため観賞後評価は★(2.4)になっている。

観賞後評価

物語の伏線、ジワジワくる恐怖。ホラーとしても面白く、なぜこの夫妻が異常な行動をしているか、その謎もミステリーとしても面白い作品であった。だが実際に映画を見てもらえばわかるが、ホラー作品としては正直微妙である。人形のホラーといえば、『アナベル』『チャイルド・プレイ』など数多の名作があり、似た様な物だと期待して見るわけだが…(物語の根幹に関わるため割愛)…と言う感じなのだ。そのため鑑賞後評価は★(2.4)。だが個人的には、悪い意味で期待を裏切る作品でもあった。