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映画【バイオハザードII アポカリプス】レビューと鑑賞した評価

 

前作から2日後。地上の『ラクーンシティ』はゾンビで溢れていた。

その様相は新約聖書の黙示録「アポカリプス」であるかの様に…

バイオハザード2 アポカリプス (吹替版)

題名:バイオハザードllアポカリプス

公開:2004年

時間:94分

あらすじ:研究施設から漏洩したウイルスは、街にまで影響を及ぼしていた。アンデットの街となった『ラクーンシティ』でアリスは生存者ジル・ヴァレンタイン達と行動を共にしていた。何とか脱出路を探す一行のもとに、一通の電話が入る。電話主は「T-ウイルス」開発者のアシュフォード博士からだった。内容は「自分の娘を救出する事」その報酬として、脱出を手引きするというものだった。少女の救出と追跡者ネメシスの執拗な襲撃。果たして彼女達は、このゾンビで溢れた街から生きて脱出できるのか…

 

鑑賞後評価

  物語:★★★★

  ACT:★★★★

  演出:★★★★★

  印象:★★★★

  総合:★★★★

 

アレクサンダー・ウィットが監督の前作『バイオハザード』直後の続編。

紹介

前作よりアクション性と、ゲームのオマージュ要素が強化されている。1が映画オリジナルの雰囲気を強く出したのに対して、2はファン向けの雰囲気を強く出している。

劇中での舞台設定も前作「地下の研究施設」での狭い空間から、街全体と世界観が広がっており、市中でのウイルス蔓延に伴う市民の混乱具合も描写され、前作では少なかったゾンビによる襲撃も強化されている。ホラー演出に力を入れた事が伺え、物語もテンポ良く進み、合間のアクションシーンと合わせて、飽きる事なく見ていられる。

副題のアポカリプスは、日本語では新約聖書の「黙示録」の事。「黙示録」とは世界の破滅が描かれ、次回作以降の世界感に関わる物語になる。

主なゲームからのオマージュ

ジル・ヴァレンタインとカルロス

ゲーム『バイオハザード3』の主人公の二人が出演する。少し映画用に設定変更されてはいるが、服装や所属などはゲームそのまま。ジルの日本語吹き替え声優も、ゲームと同じ声優が演じている(放送媒体で変更されている)。

ニコライ

ゲーム『バイオハザード3』に出演。物語を引っ掻き回す悪役として登場。映画ではその設定は取られず、カルロスの同僚でただ単にいい奴になっている。

アシュフォード博士

映画での「T-ウイルス」の開発者。人物設定などはゲームとは全く違っているが、その名「アシュフォード」はゲーム『バイオハザードCODE:Veronica』に登場するウイルスの開発者の名前として登場している。

追跡者ネメシス

映画での敵役。こちらもゲーム『バイオハザード3』で登場したアンブレラ社製造に生物兵器。見た目はゲームそのままだが、製造過程が映画独自の設定になっている。その正体は…

見所

ゲームファンにとっては、ゲームからのオマージュ要素の多さと完成度だろう。ジルなどのゲームで馴染み深い人物のトレースがすごい。服装や雰囲気、ゲーム内でのジルの癖の再現と、並々ならぬ女優と監督のこだわりを感じれる。市中で警官隊が壊滅した際のヘルメットに映るゾンビのシーンなんかは、バイオハザード3のオープニングを見た者にとってはゾクっとする感覚が味わえる。

観賞後評価

前作は主にゲーム未プレイ者の視聴者向けに制作された面が強かったが、今作ではゲームプレイ者向けのサービスが豊富に用意されていたので、見ていて懐かし感情が沸き上がった。映画での結末もゲームを意識して作られており、ファンサービスの強い映画だった。観賞後評価は4。ただしゲーム未プレイ者としては、映画単体として評価すると前作の方が高い。