フリーホラーゲーム「カクレンボ」。幼い時、友達と遊んだ「かくれんぼ」、次々と見つかる友達の中で、いつまでたっても見つからなかった1人の女の子が居た。そんなテーマを扱った短編ホラーゲームを紹介。
エンディングまで30分程度と短い中で、恐怖と共に少し切ない感情を覚える…そんな作品。
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ゲーム「カクレンボ」の特徴
ドット絵風の一人称3D視点
昨今のゲームでは、リアルを追求した3Dグラフィックが主流になっている。そんな中で本作では、リアルを排したドット絵風のグラフィックが採用されている。
ドット絵のため恐怖を感じないイメージが沸くが、それでもゾクッとする恐怖は感じ、一人称視点特有の振り返る恐怖をドット絵風ながらも上手く演出している。
物語のあらすじ
主人公は久しぶりに帰郷した事をきっかけに物語は動き出す
何年前かも覚えていないほど昔、主人公は空き家でかくれんぼをして遊んでいた。なんて事ない日常、しかしあの日は主人公が鬼だった。いくら探しても見つからない1人の女の子。日も暮れ、女の子は1人家に帰ったと思い友達全員が帰宅した。
それから数十年、久しぶりに帰郷した主人公は見つからなかった女の子が亡くなった事、そしてかくれんぼをした空き家にその子の幽霊がでる噂を耳にする。
妙に気になって仕方がない主人公は独り空き家へ足を運ぶのだった…
謎解きと怪奇現象
空き家に踏み入れた主人公は、部屋に隠された謎を解きつつ先へ先へと進んで行く。進むに従い、家の中で不可思議な現象に遭遇していく事になる。
壁から覗く目、迫り来る日本人形、目の前を横切る黒い少女の影、数々の現象を体験しながら進むその先には何が待ち受けているのだろうか…
⚠ここからネタバレを含んだ内容になっています。
地下室
謎を解き、閉ざされた部屋を探索する主人公は、ある場所で地下へと続く部屋への「鍵」を入手する。そこで待ち受ける存在とは…
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
床一面に書かれた「タスケテ」の文字。その中央には、見覚えのある服を着る白骨化した女の子が横たわっていた。
近づく主人公に、「見つけてくて…ありがとう…」と言葉を発する女の子の姿が見えた気がした……
すぐに警察へ連絡、あの日に行方不明になった女の子で間違いないとの事だった。女の子はかくれんぼの最中に誘拐され地下室に捕われたのだろう…
あの日、あきらめず最後まで探せば、女の子は助かったのではないのだろうか?主人公はそんな事を思うのだった…
終わりに
ホラーゲームにありがちな直接的な恐怖を演出するのではなく、雰囲気でホラーの演出を行う実に日本らしいホラーゲームだった。
無料の上、そこまで難しい謎解き要素もなくサクサク先へ進める事ができるのでちょっとした暇つぶしに遊ぶ分に最適であった。