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【ヒトカラ】6つのエンド解説や考察 事故物件との繋がり紹介!

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【6つのエンディング・主人公過去作品にも登場済み】

チラズアート作ホラーゲーム「ヒトカラ」。物語の結末が6種類に分かれるかつてない多さのマルチエンディングの全てを解説。さらに過去作品との繋がりも。

1人でカラオケを楽しむ「ヒトカラ」。友人と楽しむ予定だった主人公は、ひょんなことから1人でカラオケに行くことに。しかし、ヒトカラを楽しむ主人公に友人から不審な電話が掛かってくる。

「やめて…触らないで」

「○○○にばれちゃった…逃げて!」

わけもわからない内容、ただただ友達をヒトカラしながら待っていた主人公に魔の手が迫る!

 

 

ゲームの特徴

作中で楽しめるリズムゲームと不審な影

今作はカラオケが舞台という事もあり、チラズアート作品初のリズムゲームが搭載。カラオケで流れる歌に合わせてキーボードを操作する音ゲーを楽しみつつ、主人公の身にふりかかる恐怖を体感せよ!

チラズアート作品はマルチエンディングが特徴の一つ、操作プレイヤーのとった行動でエンディングが変化する。今までの作品では多くても3種のエンディングが多かったが、今作は驚異の6つのエンディングが収録。

ゲームのダウンロード方法

2023年2月4日からPCゲームの配信サイト「Steam」にて定価700円(税込)でダウンロード販売中。購入ページの詳細は下記リンクより。

念願のPCを購入してずっと遊んでみたかったチラズアートさんの作品の新作がついに出たので早速購入してプレイさせて頂きました。

今回のマルチエンディングは6個あるみたいでまだ1個しか見てませんが、めちゃめちゃ怖面白かったです!!

1人ホラーが基本苦手なのでクリア出来るか不安でしたが、私にもクリア出来たので初心者の方でも安心して遊べると思います。

まさか自分でチラズアートさんの作品をプレイをする日が来るとは思ってもいなかったので凄く嬉しかったです。これからもチラズアートさんの作品が待ち遠しいです^-^

引用:https://store.steampowered.com/

海外ユーザーからの評価も高く

Again, another beautiful game from the great Chilla's Art! First, this is a very short game, but one of his most improved titles yet. He has voice actors now for each character, the facial animations and graphics overall have greatly improved.

「再び、偉大な Chilla's Art による美しいゲームがまた 1 つ登場しました。 まず、これは非常に短いゲームですが、これまでで最も改善されたタイトルの 1 つです。 彼は現在、各キャラクターの声優を持っており、顔のアニメーションとグラフィック全体が大幅に改善されています.」Google翻訳

引用:https://store.steampowered.com/

物語のあらすじ

プロローグ

これは私が高校生だった時の話です。

バスケ部に所属していた私は、いつもの様に仲のいい友達と部活終わりに自主練をしていました。

その日は自主練が終わったら2人でカラオケに行く事になっていました。

自主練と友達からの連絡

自主練する友達と、帰宅を促すコーチ

部活終わり、主人公は友達である「もえか」とフリースローの練習していたが、途中でコーチが現れ帰宅を促された2人は学校を出る事に。

主人公は、もえかとカラオケの約束がある先にカラオケへと向かうも…。

もしもーし。ごめーん。

コーチにつかまっちゃって。

先歌ってて。後で行くね

引用:Steam:[Chilla's Art] The Karaoke | ヒトカラ🎤本編

友人にこう言われ、先にカラオケ店の受付を済ませてヒトカラしながら彼女を待つ事に。

変なカラオケ店、来ない友達、不穏な電話

カラオケ店受付と初搭載のリズムゲーム

主人公は1人カラオケ店に到着。店員に2人分で部屋を取り、歌ったり飲み物を飲んだり、料理を頼んだりとヒトカラで時間を潰すも一向に友達が来る事はなかった。

しかもこのカラオケ店は何か変だ…。

主人公が歌を楽しんでいると部屋のドアには人影が…頼んだ料理も来る事はなく、その事をスタッフルームの店員に伝えると「すでに運んだ」と怒られてしまう。店員に伝えた後に自分の部屋に戻ろうとすると明らかに店員ではない人が出てくる…。

不穏な気配が漂うカラオケで突如友人から着信が。

主人公が友人を待っているカラオケ店個室

ごめん…。さっきの写真…。コーチにばれちゃった…。

…逃げて!

コーチがそっちに向かってる…。

引用:Steam:[Chilla's Art] The Karaoke | ヒトカラ🎤本編

泣きながらそう伝えてくる友人。写真に心当たりのなかった主人公が携帯に送られた写真を確認すると。

友人に覆い被さっているであろうコーチの姿を写した画像が送られてきていたのだった…。(エンディング1/6・6/6ルート)

…そして。

急いでお店の監視カメラを覗くと、コーチが店内に入ろうとしている姿が映っていた。

 

⚠ここからエンディング・ゲーム内容におけるネタバレを含んだ内容になっています。

 

 

6つのエンディング

本作「ヒトカラ」では劇中のプレイヤーが取った行動で6種類のエンディングが用意されている。ここでは各エンディングの出し方と結末についてまるっと解説。

ネタバレになるため、未プレイヤーやエンディングの出し方だけ知りたい人は要注意。

エンディング1/6:正当防衛

清掃用具室の包丁

監視カメラを見た後、4分間コーチから逃げ隠れする事に。その最中、カラオケの受付裏にある鍵を入手する。その鍵を同じくカラオケ店内にある清掃用具部屋に使用し中から包丁を手に入れ、コーチを背後から襲う事で迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

主人公、コーチを背後から襲いかかる

主人公は店内を彷徨くコーチの背後から一思いに…。

 

警察が到着しコーチは病院に運ばれましたが亡くなってしまいました。

私は正当防衛という事で罪に問われる事はありませんでした。

人を襲った罪悪感と、被害者がこれ以上出ない安堵感。

自分の中で沸き立つ相反する感情は、いまでも悪夢として私を襲います。

はたしてコーチから解放される日はくるのでしょうか。

エンディング2/6:楽しいひと時

駐輪場でポケットを探る友達

物語開始直後にロッカールームで着替える時、主人公の後ろ側にあるもえかのロッカーから彼女の自転車の鍵を入手する。本来であれば自転車置き場には誰もおらず、主人公1人でカラオケに行く事になるが、鍵を入手する事で自転車のそばにもえかが現れる様になる。

彼女に自転車の鍵を渡す事で迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

2人で楽しむカラオケ

私たちはカラオケに行き思いっきり歌を歌う事ができました。

日々の勉強や部活動での疲れを忘れ、楽しいひと時を過ごしました。

22時になる前に私たちは家に帰る事にしました。

あの時はとても楽しかったです。

「あの時は」が気になります。コーチが捕まっていない以上、いずれこの2人に魔の手が迫る事が確実なので…そういう事でしょう。

エンディング3/6:自ら命を絶った友達

物語序盤、体育館に設置された時計

物語開始直後の体育館にて、壁にかけられている大時計の時間を確認しもえかに話しかける。選択肢に「もう遅いよ」が追加されているのでそれを選択、なおかつ更衣室ベンチに隠されているカメラを調べ直後に訪れるコーチに対し「もう帰ります」を選択する。

校門から外に出るとコーチが追いかけてくるので、交番に逃げ込み迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

学校近くの交番

私はカメラを警察官に渡し全ての事情を説明しました。

警察官は親身に聞いてくれ調べてくれると言ってくれました。

後日。

警察官の話によると、カメラからは私の指紋しか出なかったそうです。

学校に連絡し見回りを強化してくれるとのことでした。

友達からはあの日に何度か電話がかかってきていましたが出ることができませんでした。以降、友達に元気がありません。

ある日、とうとう友達は自分で命を絶ってしまいました。

あの日、電話に出れていたら…。

エンディング4/6:男性恐怖症

家まで送ると言うコーチ

エンディング3/6ルート途中、更衣室のカメラを調べた直後に現れるコーチに対し「更衣室にこんなものがあったんですけど…」を選びカメラを渡す。するとコーチが車で家まで送ってくれる流れに。

自分の自転車を回収し、コーチの車に乗り込むと迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

嫌らしくも何処か心躍らせる声で話しかけるコーチ

あれからのことは今でも誰にも話せずにいます。

わたしはそれから男性が怖くて、付き合ったことがある人もいません。

男性恐怖症になった影響は様々な所に出てきて、生きづらい人生を送っています。

わたしの様な人が1人でも減ることを願っています。

エンディング5/6:勇気ある行動の結果

ダッシュボードに隠されたファイル

エンディング4/6のコーチの車に乗り込んだ後、助手席のダッシュボードを調べ中に置かれたフォルダを手に取り交番に向かうことで迎えるエンディング。全部のエンディングの中で、主人公と友達にトラウマのない唯一のグッドエンドルート。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

フォルダを見つけ焦る主人公

息をきらしながら話そうとする私に「落ち着いてからでいいよ」と声をかけてくれた警察官を今でも覚えています。

あの写真を見せ、カメラの事も全て話しました。

逮捕されたコーチと、それを見つめる生徒達

程なくしてコーチは捕まりました。

コーチがあんな人だと私含めみんな驚いていました。

学校は被害にあった生徒に向け、カウンセラーを雇いました。

あの時に取った行動は、自分で賞賛したいと思います。

こんなことは今後は起こらないと良いと常々思っています。

一番ベストなエンディングとなります。

エンディング6/6:時間では解決しない問題

カラオケ店監視カメラに映り込むコーチ

ゲームを終盤まで進め(初プレイ時はこのエンディングを迎える事が多い)、友人から逃げる様に電話で警告された後にカラオケのスタッフルームの監視カメラを確認、するとコーチがカラオケに来た事がわかる。警察が来るまでの4分間を逃げ切れば到達するエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

パトカーのサイレンが響き渡る中、迫り来るコーチから隠れる主人公

警察が到着した事がわかると一気に力が抜けてしまった。

次に気がつくと病院のベットに横たわっていました。

警察が調べた所、コーチは今までに10人以上の生徒を◯◯していたようで、すぐに捕まったと病院で聞きました。

友達はあの事件がトラウマになり、男の人とすれ違うだけでもビクッとしてしまうようになりました。

時間が経つにつれて良くなってはいますが、まだ恐怖が残っているようです。

ヒトカラ考察

ゲーム本編途中で登場する血の涙を流した「もえか」の謎を考察

本編途中に登場する友達「もえか」

ゲーム本編中盤、主人公がヒトカラしている途中でカラオケ店が停電に。店内を歩き回る主人公の前にもえかが登場し「なんで電話に出てくれないの…もう遅いよ」など恨み事を言ってくるシーンがある。

ストーリー上、この時にもえか本人はいないはずであるが…。

考察ポイント1:そもそもの物語がプロローグからしてリアルタイムで起こった出来事ではなく、主人公の回想を追体験している形になっている。

考察ポイント2:カラオケ店まで行くルートでは、必ず主人公の友達はコーチに◯◯されている。その事は主人公に深い「電話に出ていれば」という後悔を植え付ける結果に。エンディングの文章でそれは読み取れる。

2つのポイントから、本編での血の涙をながした友達が登場した理由は、主人公の過去を振り返る回想の中での後悔が具現化した悪夢と思われる。それをプレイヤーは追体験している…というもの。

この事からも本作品は心霊系のホラーではなく、人怖系のホラーゲームという事がわかります。

本作「ヒトカラ」は、過去作「事故物件」と繋がっている事が判明!!

もえかからの電話の第一声「みら」

本編にてもえかからの電話で主人公の名前と思われる単語が出てくる。この単語に続く言葉「私…カラオケには行かない…」から第一声であるこの単語「みら」は固有名詞への呼びかけである事がわかる。その事から主人公は「みら」という名前である可能性が高い。体育館にてもえかから「みら」と呼ばれているので名前で確定。

そしてこの「みら」という名前は、チラズアートの過去作品にも登場している。それはチラズ初期に近い作品「事故物件」に出てくる行方不明になった男の子の日記だ。

事故物件本編に出てくる行方不明になった男の子の日記

日記の上から4行目「今日はみらちゃんと話せて超happy」と書かれている。他作品との繋がりがちょくちょく示唆される事があるチラズアート作品のこと、事故物件で起こった出来事はヒトカラで起こった出来事と同一時間上で、なおかつ事故物件での男の子とヒトカラの女の子たちは同じ学校の生徒だった事が判明。

この街の治安ヤバすぎワロタ…。

カラオケ店での不審な客の謎

カラオケ店ではヒトカラしている主人公の部屋のドアを覗いたり、勝手に入ってくる客が登場している。この謎はエンディングを迎えても明かされる事はなく、正直意味不明で不審人物感マックス。

単純にホラー要素の演出だけ…という可能性もあるが。

事故物件の男の子も話しただけでテンション上がっているので、単純にみらちゃんが美人すぎてちょっかいを掛けられていた感じでしょうか。

主人公のカラオケルームから出てくる不審な男

と思われるが、劇中で主人公が注文した料理が届かないからとカラオケのスタッフルームを訪れ店員に「もう料理は持っていきました」と言われる場面がある。

その後、従業員室を出た際に、この不審な客が主人公のカラオケルームから出てきてテーブルの上には料理が。

画面が赤く染まるカラオケテレビ

そしてそれを食べた主人公はテレビが赤く染まるのを目にしながら意識を失い…血の涙を流した友達に邂逅する。この時に唯一選べる曲の名前は「熟した果実」である。

友達と夢の中で邂逅した後、目が覚めた主人公は「お腹が痛く」なりトイレへ向かう。その時に友人から電話が入り、コーチの魔の手が迫っている警告を受ける…というストーリーなのだが。

考察ポイント1:選曲「熟した果実」。一般的に「熟した果実=食べごろな果物」と解釈される。

考察ポイント2:熟した果実を歌っていると、テレビ画面が赤く染まる。

考察ポイント3:目が覚めた主人公はお腹が痛くなる。

食べごろ・赤く染まる・お腹が痛い…主人公は意識を失っている時に、この不審者に…。何を暗示しているかはお分かりでしょう?

そう…もえかがコーチの被害に合っている時、主人公も同様に…。

終わりに

約4ヶ月ぶりに登場したチラズアート製ホラーゲームでした。

前回予想した今作はサバイバルホラーになるという予想は半分正解といった感じです。(カラオケ店でコーチから逃げ隠れする部分は当たった…サバイバルでなくステルスホラーか…)

とはいえ今回のテーマは重く、エンディング内容によってはかなり後味の悪い物語のため、好き嫌いがはっきり出そうな作品でもありました。

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ガチガチの心霊系ホラーゲームの前作品「地獄銭湯」

ヒトカラ主人公の通う学校の男の子が行方不明に「事故物件」