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【考察】都市伝説「くねくね」の正体を現実的に徹底解剖!

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2000年初頭に語られ出した都市伝説「くねくね」、遠くに見えるその存在の正体を知ったら精神が崩壊するらしい。

今回はそんな怪異「くねくね」を現実的に徹底考察、その正体に迫る。

 

 

くねくねとは?

2003年頃からインターネットで流布している怪談都市伝説。起源が曖昧になりがちなインターネット上の伝承において本怪談の発信元は、はっきりしている。

また「くねくね」とは花子さんや口裂け女同様、そのものを示す固有の妖怪名をさしている。

その名前の通り見た目はくねくねしており、田畑などの視界の広い場所にて遠巻きにしか見られないため、その詳細な見た目は現在でも不明である。

またその正体を知ってしまうと精神が崩壊し廃人となってしまうらしい。

くねくねの物語「起源発祥」

投稿者の弟の友達Aから聞いた話。弟の友達Aには兄がいる2人兄弟で、その兄弟はある時に母の実家である田舎町に遊びに行った時に体験した話。

田舎に帰ったある日、兄は窓から見える田畑の向こうでくねくねと動いている物を見かけてしまう。兄は弟と一緒に、そのくねくねした物を見ていたが、遠くに居るため最初はその正体がわからなかった。

やがて兄はその正体がわかったと弟に告げる、当然弟はその正体を教えてと強請るが、兄は「知らない方がいい」と頑に正体を告げる事はしなかった。

投稿者は弟の友達Aに再度その正体について兄に聞いてみれば?と伝えるが、弟は「友達Aの兄は現在、精神がおかしくなり会話の受け答えができなくなったんだって」と投稿者に伝えたのだった…。

 

 

その他でのくねくね目撃談

秋田での目撃例

秋田県の祖母の家に遊びに行った兄弟の話。

2人が田んぼの周りで遊んでいたところ、遠くにくねくねと動く白い物体を発見。その姿が気になった兄は家から双眼鏡を持ってきて、その白い物体を見てしまった。

すると兄が変貌、顔は真っ青になり汗を大量にかき呂律が回っていない。弟である投稿者が兄に何だったのか聞いても「わカらナいホうガいイ……」という返答、しかもその声色はいつもの兄の声ではなかった。

兄はその後、1人で家と戻ってしまい投稿者は自分も白い物体が気になり双眼鏡を覗こうとしたところ、「あの白い物体を見てはならん!見たのか!?」という祖父の大声が、自分は見ていないと伝えると安堵したのか祖父は泣き崩れてしまった。

兄の様子を聞くと、兄は家に戻り笑いながらくねくねと踊り狂っていたらしい。

「兄はここに置いといた方が暮らしやすいだろう。あっちだと、狭いし、世間の事を考えたら数日も持たん…うちに置いといて、何年か経ってから、田んぼに放してやるのが一番だ」

そう祖母は言っていた。

もう兄に会えない、そう確信した投稿者は泣き崩れたのだった。

参考資料:怪談NEWS

水泳合宿での目撃例

投稿者が小学4年生ごろの頃、水泳教室の夏季合宿に参加した時の話。

夏の夏季合宿最終日、その日は台風の影響で練習は中止、終日部屋で過ごすことに。投稿者と友人は台風で大荒れしている海を見ていると謎の動きをしながら移動している白い物体を発見した。

すると友人は「ピーーーーーーー!!!!」という奇声を上げ始めた。先生たちは友人をそのまま病院に連れて行ったが、そのまま戻ってくることはなかった。

後日、先生から友人が水泳教室を辞めたと聞いた。どうも脳の異常らしい。

たぶん友人は目が良くて、その白いものをはっきり見てしまったのだろう。さいわいにも投稿者は近視だったためソレがよく見えなかった事が良かったのだろう。

参考資料:怪談NEWS

起源と目撃談で分かる「くねくねの特徴」

発祥となった書き込みと、他の人達の目撃談から「くねくね」に、ある特徴を持っている事が分かる。

くねくねの特徴

1:白いまたは黒い物体である。

2:その名の通り、くねくねと動いている。

3:遠目で見る分には平気だが、その詳細がわかってしまうと精神がおかしくなる。

4:基本的に遠方が見える広い場所(田んぼ・川)で姿を現す。

5:目撃時期は夏。

6:正体は不明だが、地元ではタブー視される存在である。

主にこの6つの特徴が共通しており、くねくねの正体に迫るために重要なものは「くねくねする動作」「目撃時期が夏」「遠方が見える広い場所」の3つ。

よく言われているくねくねの正体「6説」

ドッペルゲンガー説

くねくねの外見が白いまた黒いこと、ドッペルの見た目も黒い人影で表される事がおおいこと。そしてドッペルはもう1人の自分であり、出会ってしまうと命を落とすという共通点から囁かれる説。

海に浮かぶ◯体説

海で人が亡くなり長時間経過すると白く変色する。そして多くの海水を含んだ身体はブヨブヨになり海の動きに合わせくねくね動く。

この見た目や特徴から、海で見かけるくねくね限定だが、その正体は海に浮かぶ人の◯体という説。

蜃気楼説

蜃気楼とは、温度の異なる大気中で高密度の冷気と低密度の暖気の境界で光が屈折し、遠方の形式や物体が伸びたり逆さまに見えたりする自然現象。

くねくね正体蜃気楼説では、遠方にある人っぽい物体が蜃気楼によって歪んで見えているのではないか?という説。

妖怪説

日本では古来より様々な現象を妖怪と結びつけるケースが多々存在し、くねくねと似た妖怪として「一旦木綿(白くヒラヒラしている妖怪)」ながあげられる。

出典元:鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より「狂骨」

また東北地方では、狂骨と呼ばれるくねくねに似た妖怪も存在する。くねくねは単にそういった妖怪の一種であるという説。

案山子伝承説

日本では昔に人柱として生贄を捧げる風習があり、凶作に陥った際には人を案山子の代わりにし田畑に立てる文化も。

現代では当然そんな風習は残っていないが、その文化が伝承として今なお語り継がれており、その結果にくねくねの伝承が生まれたという説。

作り話説

古来より蛇王「バジリスク」の見た者は命を落とすと言われる架空の生物や、見てしまうと体が石になってしまう蛇の髪の毛を持つ女「メデューサ」、そのビデオテープを観たら1週間後に命を落とす「貞子」など、見たらヤバい系の創作話は古今東西多く作られ語られてきた。

くねくねもこれらと同様、見たら◯ぬ系ジャンルの作り話であるという説。

 

そして現実的に読み解く「くねくね」の正体

くねくねとは、陽炎と熱中症による誤認

ここでは良く言われる様々な「くねくねの正体」を現実的かつありえそうな説として徹底解剖・考察していきます。

まずくねくねの正体を読み解くために必要な前提知識として「熱中症」「陽炎」という症状と自然現象が必要。

熱中症の症状

高温多湿の場所にいつ事で、体内に熱がこもり様々な症状が出てくること。

熱中症になると初期症状として頭がボーとしてきて目眩を引き起こす事が多い。そして症状は進むと全身の痙攣や呼びかけに反応せず、しまいには意識を失ってしまう。そのまま放置すれば、命を失いかねない

陽炎とは

地面から炎のように揺らめきが立ち上がって見える現象で、春やなどの日差しが強く地面が熱せられる環境下で起こる。空気密度が不均一になることで、そこを通過する光が不規則に屈折する自然現象。

この2つに共通する時期は周囲が暑くなる「夏」であること。そう「くねくねが出現する時期「夏」」と同じなのだ。

そして名前の由来ともなったくねくねの特徴である「奇妙なくねくねとした動き」、自然現象の一つで夏に起こる「陽炎」の炎の様に揺らめいて見えると共通していると思わないだろうか?

そしてくねくねの最大の特徴「詳細がわかると精神に異常をきたす」は、重度の熱中症による脳へのダメージが影響しているのではないだろうか。

熱中症にともなう脱水症により、脳血流が減少し、さらに異常高体温が加わると、脳神経に障害が生じます。

その結果として、高次機能障害(記憶力低下や判断力低下)や麻痺、嚥下機能障害、歩行機能障害などの後遺症が残ることがあります。

引用元:https://kyodonewsprwire.jp/release/202307147159

この記事で述べられている通り、熱中症による脳へのダメージは深刻なものであり、精神の発露は脳である事からもくねくねの特徴と一致している。

くねくねの正体まとめ

熱中症と陽炎、2つの現象から都市伝説「くねくね」の正体とは、こういうことになります。

夏に日差しの強い場所で起こる陽炎という自然現象を、同じく日差しの強い場所で熱中症にかかった人が案山子などを誤認してしまった事。そして不可解な現象に好奇心を刺激されたその人は、自身の熱中症の症状が進行していくのも忘れ、その正体を探ろうとしてしまう。

その正体がわかった時には手遅れとなり、熱中症による脳へのダメージは深刻なものとなってしまい、はたから見ると精神に異常が起こってしまったように見えた。

ということ。

この説が正しければ、くねくねが地方において昔からタブー視また危険視される存在として語られているという逸話にも説明がつく。

ようは熱中症による症状の進行や、熱中症になりやすいシチュエーションを昔の人は何となく感じており、それを回避する術も何となしに身につけていた。

それによって夏に遠目で陽炎(炎の様に揺めきくねくね)が見える程に気温の高い日は、面白がってそれを見るのではなくさっさと家へ帰ろうという教訓だったということである。

また陽炎は冬にも稀に起こる自然現象であるし、熱中症も冬に発症する場合もある。しかし冬にこの2つの条件が当てはまる状況が生まれにくい事から、くねくねの目撃情報の中に冬のシチュエーションがないのだろう。

以上がネットで流行った怖い都市伝説「くねくね」の正体徹底考察でした。