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世界遺産に残る怖い逸話【6選】心霊・怪奇現象まとめ

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世界遺産は歴史的価値のある建造物などが登録される場合が多い。歴史を積み重ねてきたということは、それだけさまざまな出来事が起きてきたということでもある。

それは人の正の部分だけでなく、人の負の部分の出来事でもあり…。

今回は、そんな人の負の感情や出来事が怖い逸話として残った世界遺産を6カ所ご紹介。

 

 

世界遺産「グレーフライアーズ・カークヤード」に残る怖い逸話

スコットランドの世界遺産「エディンバラの旧市街と新市街」一角に伝わる怖い逸話

イギリスのスコットランド「首都エディンバラ」。歴史的な建造物が立ち並ぶ旧市街と、均整のとれた新市街とのバランスが美しく、1995年に世界遺産へと登録。

この街には「グレーフライアーズ・カークヤード」と呼ばれる墓地が存在するが、世界で一番怖い墓地とも呼ばれる程、さまざまな怪奇現象が起こると噂されている。

世界一の称号、それを得た理由として、さまざまな怪奇現象を体験した人が多いということもあるが、過去に起こった「2つの怖い逸話」による所も大きい。

1つめの怖い逸話「ジョージ・マッケンジーの呪い」

この場所には、チャールズ2世の上級官吏サー・ジョージ・マッケンジーの封印されし墓石が存在する。

彼は「Bloody(血に染まった)」の異名を持つほどの極悪非道な人物で、約1000人ものキリスト教長老教会派をこの墓地で身体的苦痛を与えた上で命を奪っている。彼が亡くなった後、この墓地の一角に封印、埋葬されることとなった。

出典元:X(旧Twitter) ジョージ・マッケンジーの墓

その後300年もの間、入り口は閉ざされ決して開かれることはなかった…のだが。

1999年冬、あるホームレスが暖を求めジョージ・マッケンジーの霊堂に忍び込むため入り口を開けてしまった。そして彼の封印を解いてしまったのである。

以降この墓地では、知らない間に引っかき傷が出来たり、突如として失神してしまう人が続出するようになってしまう。その報告件数は500件以上、地元では「ジョージ・マッケンジーの呪い」として怖がられるようになった。

2つめの怖い逸話「掘り返される遺体と疫病」

1800年代、エディンバラ大学医学部が研究のために数多くの遺体が必要に。

この話に目をつけた医学や疫学知識のない者による遺体の盗難が相次いだ。これはグレーフライアーズ・カークヤードに埋葬された遺体を掘り返し、大学に売るビジネスが横行したためだ。

専門家でもない人物による墓荒らし、その結果、遺体から発生した疫病が市街に蔓延する事態になった。

世界遺産「ロンドン塔」に出る首なし女性の霊

イングランドの世界遺産「ロンドン塔」に伝わる怖い逸話

このロンドン塔の歴史は長く、今までに「王の居住地」「議会会場」「公文書館」「要塞」など、さまざまな役割を担ってきた歴史ある建造物で、1988年に世界文化遺産として登録された。

このロンドン塔では、首のない女性が目撃されることも多い。残っている逸話からその女性の正体は以下の誰かではないかと噂されている。

首なし女性の正体:1人目の候補「王妃アン・ブーリンの亡霊」

1509年に即位した王「ヘンリ8世」は絶対王政を確立、国の発展の礎を築く。彼は冷酷無比な一面をもち、男児を産まない王妃キャサリンを離縁、2番目の王妃となった「アン・ブーリン」にも濡れ衣を着せロンドン塔へと送っている。

1536年、無実の罪で処刑された彼女は29歳という若さでこの世を去った。以降、終の場所となったロンドン塔では彼女の亡霊がたびたび目撃されるようになった。

「女性を先頭にした行列が、礼拝堂の周囲を歩いていた」

「霧の奥に、白い人影が立っていた」

「女性を乗せた舟がテムズ川を下っていくのを見た」

この噂は500年以上経った現代でも、度々目撃報告が上がっている。

首なし女性の正体:2人目の候補「ジェーン・グレイの亡霊」

1553年、イングランド史上初の女性の王、いわゆる女王に即位する。しかし、その就任期間はわずか9日間しかない。すぐに廃位された彼女は、この7か月後ロンドン塔に幽閉され夫である「ギルフォード」ともに首を落とされている。

以降、彼女の命日である2月12日になると

「白い服を着た女性がロンドン塔に現れる」

という噂が広まる。

この他にも突如行方不明に、191年後に発見されたエドワード8世や弟のヨーク公リチャード、亡くなるまで幽閉されたヘンリー6世など、長い歴史を持つロンドン塔にふさわしく数多の権力者たちの亡霊が目撃される場所となっている。

 

世界遺産「セドレツの聖母マリア大聖堂」には骸で出来たインテリアが

チェコ共和国にあるセドレツの聖母マリア大聖堂の怖い逸話

1995年、世界文化遺産として登録され、毎年20万人もの訪問客を迎える由緒ある大聖堂である。

ここは数多くの怪奇現象が起こることでも有名だが、それもそのはず、セドレツの聖母マリア大聖堂は以下のような怖い話があるからだ。

💡 聖母マリア大聖堂の怖い話

・地下の納骨堂には約4万人分の遺骨が納められている。内1万人の遺骨は特殊な形で納められている。

・教会内のインテリアには、実際に亡くなった人の遺骨で作られている。それはシャンデリアから紋章、イエスの聖杯や十字架にまで至る。

・納められた遺骨の大半は、過去の紛争や戦争、疫病の流行により亡くなった人で構成されている。

寿命以外で亡くなった人たちの遺骨を納めた納骨堂にインテリア、心霊現象が起こる起こらないを抜きにしても、かなり怖い世界遺産の一つであるし、数々の怪奇現象が目撃されても不思議じゃない。

世界遺産「リガ旧市街」にある2つの怖い逸話

ラトビアの世界遺産「リガ旧市街」の怖い逸話

1997年世界遺産に登録。このリガ旧市街には「聖ヤコブ教会」と「スウェーデン門」という建造物が存在しており、それぞれ怖い逸話が今も語り継がれている。

1:やましいことを抱える女性は要注意「聖ヤコブ教会」に残る怖い逸話

バルト三国のラトビア首都「リガ」に残る、かつての歴史を感じさせる旧市街。

その一角に佇む「聖ヤコブ教会」は、あるやましいことがある女性が通ると教会の鐘が鳴り響くといわれている。

あることとは不貞、いわゆる「不倫」である。しかも女性側限定。

もし男性との旅行で、リガの旧市街を訪れる際に心当たりのある女性は「聖ヤコブ教会」にはご注意を…。

 

安心してほしい。現在では教会の鐘は撤去されており、やましいことを胸に秘めている女性が通っても鐘が鳴ることはない。

2:女性のすすり泣く声が聞こえる「スウェーデン門」に残る怖い逸話

リガの旧市街には1968年に建設された「スウェーデン門」と呼ばれる旧兵舎の小さな門があり、近くを通る際に女性のすすり泣く声が聞こえると噂される。

この女性について地元ではある悲哀な愛の物語が語られており、すすり泣く女性の正体は彼女だろうとも。

💡 伝わる悲哀な愛の物語

その昔、他国人との接触が禁止されていた時代。この旧兵舎に勤めるスウェーデン兵と恋に落ちた女性がいた。

彼女とスウェーデン兵は、人目を避けながらこの門で密会を重ね愛を育んでいた。

しかしある時にそのことが発覚してしまう。自国の兵士を裁かず、他国人であった彼女は、門の壁に埋め込まれた上に処刑されてしまった。

 

世界遺産「紫禁城(故宮博物院)」に出る皇帝の妃の亡霊

1987年に登録された中国の世界遺産「紫禁城(故宮博物院)」に伝わる怖い逸話

この宮殿は元(モンゴル帝国)が建設、後に明が1406年改築し1912年の清滅亡まで使われていた。皇帝の居城として使われ、各国の使節団を招いたといわれる。そんな威厳と歴史ある宮殿だが、ここにはこんな怖い話も伝わっている。

💡 紫禁城の伝わる怖い逸話

皇帝の妃が暮らす後宮でスキャンダルが発覚する。当時の皇帝「永楽帝」は、他国の使節団の目からに隠すため、約三千人もの関係者を粛清する。

なお、永楽帝が特に寵愛した妃たちは命を長らえたものの、永楽帝の死後には、残された妃たちも一人残らず命を絶たされた。

この粛清で亡くなった亡霊たちが今でもここを訪れる観光客の前に現れるらしいのだ。

世界文化遺産である紫禁城は観光地でもあり、一般客の訪問を受け付けている。しかし、なぜか遅くとも17時には閉館してしまう。

これは、日が暮れると闊歩する亡霊たちと遭遇させないため、当局が厳しく出入りを制限しているのでは?…と噂されている…。

世界遺産「姫路城」に残る、井戸にまつわる怖い逸話

初めて世界遺産登録された日本の「姫路城」に伝わる怖い逸話

姫路城は、1993年に日本で初めて世界文化遺産の一つとして奈良の法隆寺と一緒に登録。かの天下人の1人「豊臣秀吉」も城主を務めたこともある歴史ある建造物。

初代城主、いわゆる城を築いた人物は「赤松貞範」とされているが、確かな資料も存在せず赤松が築いたのか確定していない。本当は誰が作ったかいまいち謎な城でもある。

姫路城敷地内には「お菊井戸」と呼ばれる井戸があるが、この井戸…怖い怪談話「播州皿屋敷」のモデルにもなった怖い逸話が存在するのだ。

💡 お菊井戸に伝わる怖い逸話

永正元年(1504年)姫路城主・小寺則職は、城の支配を狙った家臣青山鉄山に毒殺されかける。しかし結局は則職は城を追われ、鉄山が城の支配者となった。

則職忠臣の妾お菊が通報し毒殺が未遂になったと判明すると、彼女は鉄山の家臣に皿紛失の罪を着せられてしまう。

その後17日にわたり折檻を受け、ついには誅され井戸に捨てられてしまう。

お菊井戸をモデルとした怖い怪談「播州皿屋敷」とは

1916(大正5)年に初演された岡本綺堂(おかもときどう)作の「新歌舞伎」の代表作の1つです。

町奴との喧嘩に明け暮れる旗本の青山播磨(あおやまはりま)は、相思相愛の腰元のお菊(おきく)が家宝の皿を割ることで、自分の愛情を試したことを知ります。疑われたことを恥じた播磨は、お菊を切り殺して井戸に投げ捨てるというストーリーです。

引用元:歌舞伎への誘い

この他にも記録で残っている限り、ここでは女中(いわゆるメイド)が行方不明になったり、家臣が謎の死を迎えている。

以上、世界遺産に残る怖い逸話集でした。