【ダウンロード方法とあらすじ解説】
海外クリエイターにより無料公開されたアニメを題材としたフリーホラーゲーム「はやみちゃん」。アニメオタクの主人公はある日、露店で並ぶ見慣れないアニメDVDを見かける事になる。そのアニメは、かなりのオタクである主人公ですら知らない作品だった。主人公は、そのアニメに興味を惹かれ…
ダウンロード方法
無料のインディーズゲームが集う配信サイト「GAME JOLT」にて公開中のフリーゲーム。クリエイター「KUNOKEO」が制作した「アニメ」を題材にした作品。
ダウンロードは下記リンク先より(容量は約60MB程)
https://gamejolt.com/games/hayamichan/516818
リンク先ページのタイトル上部に配置されているダウンロードボタンをクリックするとダウンロードが開始される。
物語のあらすじ
前日章
ある日の帰り道、主人公は怪しげな男が開いている露店の前を通った。アニメオタクである主人公は、何気なく見た商品の中で1本のアニメDVDが目に入る。
それは、重度のオタクである自分が知らない「はやみちゃん」というタイトルのアニメDVDだった。露天の男はニヤリとした表情を浮かべ「このアニメは隠れた名作だよ」と主人公へと告げる。そして露天の男は「タダであげるよ」と言い、そのDVDを渡して来たのだった。
主人公は、不審に思いながらも手に取り家路へと着く。DVDを貰った日から2週もの間、そのアニメを見る事を止める事ができなくなってしまった…そして…
DAY1
ゲームのスタートは主人公の自宅から始まる。アニメを貰って2週間経過後の物語で、結末を迎えるまでの5日間をプレイする事となる。
基本的に室内、玄関、水洗台、室内から覗ける外の風景の4場面でステージは構成されており、プレイヤーが自由に動ける物ではなく、画面上のアイコンを選択する事で各々の場面へ移動する仕様になっている。
DAY2
その日も1日アニメを見るだけの生活を送る。夜になると、ベッドに潜り睡眠を取る。しかし、この日の夜はいつもと違っていた。大きな音で目を覚ました主人公は、部屋から見える外の草原に「謎の女性」がコチラを見ている所を目撃してしまう。
その姿は、主人公のよく知る人物の様だが、この日は思い出す事が出来なかった…
DAY3
この日は、いつもと変化はなかった。昨日見かけた少女も表れず、平和にアニメを見る1日でこの日は終わりを告げた。
DAY4
いつもの日常、1日アニメを見ては寝る生活。この日もそうなるはずだった…寝るためベッドへ向かった主人公だったが、強烈な吐き気に襲われ洗面台へ向かうはめになる。
この悪い気分を解消するため、頭のマッサージと水で顔を洗いリフレッシュするつもりだったのだが…
ここでプレイヤーが選ぶ選択肢によって、ここでバッドエンドを迎えるか、最後の日であるDAY5を迎えるかが分岐する。
クリックで表示:【ネタバレあり】バッドエンド
顔を洗い鏡を見た瞬間、背後に赤い髪の少女が映り込む。主人公はひと思いに「振り向く」選択をするのだが…
振り返った先には、不気味な表情を浮かべた少女が、じっとコチラを見ているのだった…
ここでゲームオーバー、バッドエンドを迎える事になり物語の幕は閉じる。
DAY5
鏡に映った少女は何だっただろうか…幻覚だと思い「再度顔を洗う」選択をした際には消えてしまっていた。その後、部屋の戸締まりを確認したが問題はない。鏡に映ったあの少女の影は、幻覚だったのだろう…
そして最後の5日目の朝がやってくる。
歪んだアニメのBGM、外には例の少女の影、そしてアパート全体を襲う停電、数々の不可解な現象に主人公は、不安を覚えながら部屋を見回すのだが…
クリックで表示:【ネタバレあり】エピローグ
テレビの視線を向けると、あの少女が笑いながらコチラを見ているのだった…
エピローグ
主人公の悲鳴を聞いた隣人が警察へ連絡する。すぐに到着した警察だったが、しっかりと戸締まりされた部屋に入る事ができなかった。仕方がないので、ドアを破壊し部屋に入るも、悲鳴を上げた青年はすでに亡くなっていたのだった…
隣人からの通報により、いち早く到着したにも関わらず、まるで何日も前に亡くなった様に顔や身体は青白く冷たくなっていた。
部屋のテレビには、主人公が2週ものあいだ見続けていたアニメが流れていた。
警察官はそれを回収し持ち帰る。
そして、この物語は繰り返す。
終わりに
容量の少なく低スペックPCでも問題なく動作しそうなフリーゲームであった。記事で紹介したゲーム画面を見てわかる通り、かなり特徴のある作りになっている。
正直その出来前から、あまり期待感を持てないゲームであったが、意外とホラーの演出としてはジワリと来る。文章では伝わらないが、DAY5で流れる歪んだアニメのBGMは、かなり気味悪く不快感を覚える。その不快感に押される形で、焦りや恐怖が沸き上がって来るのは、何とも新鮮な恐怖感覚を覚えてしまう作品で面白かった。